ダヴィンチ1.0
フィギュアをつくったりする人は多いけど、ほかにどんなことに使えるのよ、って思っている人は多いはず。3Dプリンターはデータさえあれば、結構いろんな形のモノがつくれます。そのため、壊れたパーツの一部をつくって補修するのにも役立ちます。
今回は底に穴が空いたザルを補修してみた。
無料の3D CADアプリ『123D Design』を使って、ザルの下部に直径10センチの枠に合わせて4ミリの穴を109個空けた円形の水切りのデータを作成。
底部を3Dプリンターで造形して、革や合成ゴム、硬質プラスティックなどに対応したゴム系の接着剤で取り付けた。接着剤は直接食品に触れないように、水切りは内側と外側に段差をつけた。
ゆでた麺を入れて力強く振って水切りしても問題なし。3Dプリンターで出力する素材のABC樹脂は耐熱200度のため多少熱しても問題はないが、接着剤の耐熱は60~80度のため補修した皿などを電子レンジなどで加熱するのはオススメできない。
だが、厚さがあれば耐久度は硬質なプラスティック並みに強固で、椅子の肘掛やドアノブなどでも十分使えそうだ。
3Dデータを自分でつくる必要はあるが、3Dプリンターは壊れたパーツの補修にも十分実用的なので活用してみよう。
このほか、『週刊アスキー6/3号 No.980』では3DプリンターでPCケースを作成したり、いろんな3Dデータが入手できるサイトの紹介を掲載。3Dプリンターをこれから使ってみたい人から、いろんなことに活用していきたいと思っている人は必見だ。