昔、多数のサーバー管理をやっていた頃。セキュリティー上の問題から、各サーバーのrootアカウントパスワードはランダム発生させたものを使用していた。各パスワードはテキストで一覧表にして暗号化し、複数のサーバーをユーザー権限で移動するときはssh(暗号や認証の技術を利用し、安全にリモートコンピュータと通信するためのプロトコル)を使っていたので、決まったパスワードのみでログインしていたが……。
今はスマホでも簡単に暗号管理できるが、その専用機が『ミルパス』である。
ポケベルサイズのパスワード管理端末で、マスターパスワードひとつでログイン。複数のIDとパスワードを管理、閲覧ができる、アナログなガジェットだ。一番いいのはランダムなパスワードを設定してくれることかも。タッチパネル対応で、バッテリーが半年もつというのも使いやすい。万が一端末を紛失しても、マスターパスワードの入力間違いが続くと、端末内のデータが消えるので安心だ。
未だにパスワードを付せんでディスプレーの横に張りつけているIT音痴へのプレゼントには最適かもね。
■今週のガジェット■
『ミルパス』
最大200件のIDとパスワードを登録できる、小型のデジタルメモ。パスワードデータにアクセスするには、マスターパスワードが必要になる。専用のPCソフトでデータの編集やバックアップにも対応している。
↑画面は使いやすいタッチ式。専用ペンが付属する
発売 キングジム(関連サイト)
実売価格 4500円前後
■今週の近況■
サイバーエージェントが、稼ぎ頭だったFX事業をYahoo!に売却。たぶん東証一部上場を狙うにあたり、FXをやっていると審査でNGなのか。ずっとマザーズなのも後輩IT企業に示しが付かないのか? すでに一部上場のGMOやYahoo!は問題ないってのもアレだけどさ。
※この連載は週刊アスキー2013年2/5号(2013年1月22日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』