業界最大手のサンディスクを直撃
最新UHS-II対応なら4K動画記録も余裕
メモリーカードで圧倒的な世界シェアを誇るサンディスクから、SDカードの最新バス規格“UHS-II”対応製品が登場。UHS-IIの特徴は、なにより高速な転送速度だ。読み込み最大毎秒280MB、書き込み最大毎秒250MBと、従来比で約3倍も高速化。高解像度写真の高速連写や4K動画撮影など、高速データ転送が必要な用途に柔軟に対応でき、PCへのデータ転送時間も短縮できる。
しかし、UHS-IIの速度を最大限に引き出すには機器側もUHS-IIに対応している必要がある。現状についてサンディスクは、「対応メディアの存在が、カメラメーカーが最新テクノロジーを採用した製品を開発する動機付けになる」とし、UHS-II対応メディアを先行投入することで、対応製品の開発喚起につなげたいという。
4K動画撮影には書き込み速度が重要
と考えるパナソニック
一方、パナソニックは世界初の4K動画撮影対応ミラーレス一眼『LUMIX GH4』の登場に合わせ、4K動画記録に対応したSDカードも新発売。データ量の多い4K動画に対応というからUHS-IIカードかと思いきや、UHS-I対応にとどまっている。この点を同社は、「安定した4K動画の撮影には、バススピードよりは最低書き込み速度が重要だから」と説明する。
SDカードには、最低書き込み速度を保証する“スピードクラス”があるが、同社のSDカード新製品では毎秒30MBの書き込み速度を保証するスピードクラス“U3”に対応。この書き込み速度で、GH4では安定した4K動画撮影が可能だとしている。
また、最新規格の採用による安定性低下なども考慮し、GH4ではUHS-IIの採用を見送ったという事情もあり、将来にわたってUHS-II対応を否定しているわけではないようだ。
4月15日発売の週刊アスキー4/29号(No.976)には、『SDカードの先端技術』という特集が掲載されています。最新・最速UHS-II対応SDカードの規格についての解説はもちろん、書き込み速度が注目される“U3”対応SDカードや世界最大容量128GB microSDカードも合わせて速度ベンチマークを敢行。最速、最大容量SDカードの最新トレンドがわかります。
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