乗り換えで最も簡単なのは、Windows8/8.1の入ったパソコンを購入して、データを移行する方法です。Office 2013がバンドルされているPCもたくさんあります。
とりわけ、OSの乗り換えは手間がかかるものですが、幸い(?)マイクロソフトがXPから8、もしくは8.1への移行に限って無料で利用できる引っ越しアプリを、6月30日までの期間限定で提供しています。公式サイトから無料でダウンロードできるので、条件に当てはまる人はぜひ活用することをおすすめします。ここでは、あらためて使い方を紹介していきます。
『ファイナルパソコンデータ引越し eXPress』
http://www.microsoft.com/windows/ja-jp/xp/transfer-your-data.aspx(関連サイト)
あくまで移行元のOSはXP限定で、移行先のOSはWindows8または8.1となります。なお、使用期限は 2014年7月31日までです。動作環境などはコチラ。
利用するには、まず事前準備が必要です。移行はLAN経由で行なうため、XPマシンと移行先PCをLANで接続し、セキュリティーソフトを無効化する必要があります。また、Outlook Expressのメールやアドレス帳は、移行先にWindows Liveメール(マイクロソフトが7/8用に無償配布する『Windows Essentials』に含まれるメールソフト)があると自動で移行できます。準備ができたら以下の手順で進めます。
■Step1 まずは8側で引っ越しの準備
PCの種類を選択
↑アプリを起動したらウィザードを進め、“引越しするパソコンの選択”で“新しいパソコン(移行先)”をクリック。
移行の手段を選択
↑“引越し方法の選択”では、“ご家庭もしくはオフィスのネットワーク環境を利用する”を選択する。
作業完了の通知設定
↑“メール通知の設定”でアドレスを入力しておくと、引っ越し作業がすべて終わったときにメールで通知してくれる。
引っ越し準備が完了
↑ここまで操作したらニューマシンでの作業はすべて完了。続いて、XPマシンで引っ越しに必要な操作を行なう。
■Step2 XPマシンからデータをLAN経由で移行
PCの種類を選択
↑アプリを起動したら、今度は“引越しするパソコンの選択”で“古いパソコン(移行元)”をクリックする。
ユーザー情報を入力
↑認証のための情報を入力。以降の作業に利用しないので、アドレスはすぐ受信できないものでも大丈夫。
おまかせでデータを移行
↑“おまかせで引越しする(推奨)”を選択すると、アプリが推奨するファイルや設定だけが移行される。
移行データの選択も可能
↑このとき、“引越し手順の選択”で“引越し内容の詳細を設定する”を選択すると移行データを自分で選択できる。作業後半の画面でアプリの設定や登録情報、Windowsの設定を移行するか個別に設定できる。
移行手段を選択する
↑前の画面で“おまかせで引越しする(推奨)”を選択し、あらかじめ移行先のPCで指定した方法を選択。ここでは“ご家庭もしくは~”をクリック。
移行先のPCを指定する
↑LAN上にある引っ越し準備が完了したPCが表示されるので、“次へ”をクリックする。
データがニューマシンに移行する
↑あとは自動で設定やファイルが移行される。推定残り時間が表示されるので、しばらく待とう。
XP環境がまとめて移行できた!
↑お気に入りはそのままIEに、アドレス帳やメッセージはMSの無料アプリ『WindowsLive メール』にインポートされた。
以上で、移行作業はひとまず完了です。ただし実際には、このあと、移行できなかったデータなどがないか念入りに確認することをおすすめします。必要に応じて手動でコピーすることを忘れずに。無事にすべてを終えたら、最後に不要パソコンを処分しましょう。
今週発売の週刊アスキー4/22号(975号)の特集『Windows XP & Office 2003乗り換え最終案内』では、乗り換えPCを最安値でゲットするところから、ツールを使った移行方法や、クラウドを使ったメール移行術、トラブルシューティング、画面をXPライクにカスタマイズする方法などを大紹介しています。ぜひご覧ください!
■関連サイト
マイクロソフト XPサポート終了
ファイナルパソコンデータ引越し eXPress
Windows Essentials