ちょっと気持ち悪くも感じるけど、ものすごく画期的なデジタルガジェットを紹介してみたい。オンラインで99.99ドルで買える、ゴキブリをサイボーグ化するキットである。
これだけ聞くと複雑な装置に感じるが、その値段が示しているとおり、実はそんなこともない。
セットの内容は、電極(予備用に3個入り)と基板で構成されているだけのもの。アメリカ国内なら、別売りでゴキブリも購入可能だ。
問題なのは、コレをゴキブリに装着すること。どちらかと言うと、その手術を行なうのが、結構な手間なのである。
実際にやってみたが、まずゴキブリを氷水で冷やして麻酔する。その後、まず頭の部分を紙ヤスリで磨き、そこに瞬間接着剤でアタッチメントを取り付け、電極を取り付ける。ワイヤーを神経の部分に入れて、アロンアルファでくっつける。あとは2本の触覚を途中で切って、中空部分に細いワイヤーを突っ込む。この作業がかなり難しい。マイクロサージェリー用の顕微鏡がないと厳しいかもしれない。そこも瞬間接着剤でくっつける。そして基板をアタッチメントにつければ作業は完了。
あとは、1日休ませてから、スマホアプリでリモートコントロールするだけである。ちなみに私たちが使ったゴキブリは、マダガスカルオオゴキブリという種類。羽根もないし大きいのでオペしやすい。しかし、こんなプロダクトが、開発からすぐにネットで入手できるようになるなんて、ほんとスゴイ時代だよな……。。
■今週のガジェット■
『RoboRoach』
学生が神経技術や電子工学を学ぶための実験用ツール。刺激をあたえることにより、ゴキブリをコントロールできる。実験後は再手術で、生体を解放可能。
↑リモートコントロールには、専用の無料アプリ『BYB Remote』をダウンロードする。iOS/Andorid用。
発売 Bacyard Brains(関連サイト)
直販価格 99.99ドル(約1万円)
■今週の近況■
楽天のViber買収ってどうなの?
まあ、楽天もこのままだとECがジリ貧なので、たとえば電子書籍や電子マネー、ネット金融などに進出していっているわけだ。しかし、やっぱり2番手3番手で、改善スピードも最大手に追い付いていないので微妙な感じがする。
Viberも無料通話というより、これからはメッセンジャーとしてのばしていくことが大事だと思われる。LINEのようなスタンプやゲームアプリへの誘導などができるといいとは思うが、実行できるのだろうか?
※この連載は週刊アスキー2014年3/25号(3月11日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』