たいてい、モバイルならMacBook AirとかVAIOとかKIRAとかLaVie Zとか、動画編集とかゲームをやりたい人にはマウスコンピューターなどのデスクトップを勧めるんですが、価格を言うとみな口をそろえてこう返します。
「んー、でももっと安いのないの?」
そんなとき僕は、「ハア?長く使うものなんだから10~15万円ぐらいは覚悟しなさいよっ!もっとPCに愛を注げよっ!」、と一喝したいところをグッと我慢。自作PCに100万円以上つぎ込んでいる僕の声はきっと彼らには届くまい。震える拳をそっとポッケにしまい込み、「じゃー予算はいくらぐらいなの?」とおうかがいを立てます。
「8万円、いやできれば6万円以下だといいなー」
思わず真顔になる僕。お構いなしに彼らは続けます。
「で、写真がたくさん入るやつでー」
「持ち運んでも軽いやつでー」
「あと、インターネットサクサク見れるやつ」
「あ、iPadも気になる、でもエクセル使えないんでしょ?」
言いたい放題です。しかし、僕は知っています。そんな彼らのわがままを叶えるお手ごろなパソコンが存在することを。では、ジャンルごとにご紹介してまいりましょう!
★Windows8.1の8インチタブレット
『ThinkPad 8』
●レノボ(関連サイト)
●直販価格 5万7750円
Windows8.1を採用するいま最もアツイPCジャンルと言えば、そう、8インチタブレットですよね。どの機種も4~6万円前後と低価格ですが、新世代Atom(Bay Trail-T)のおかげでインターネットを見るぐらいならサクサク快適です。もちろん話題の“艦これ”もこなせます。
なかでも液晶解像度1920×1200ドットと、他機種を圧倒する精細感をもつThinkPad 8はオススメ中のオススメ。この価格でMicrosoft Office Home and Business 2013も使えますのでだいぶお得感は高いでしょう。ただし、キーボードは付属せず、画面もノートPCに比べたら小さいので、携行するには便利ですが、使い方には工夫が必要です。
★1.5キロ切りのモバイルノートPC
『VivoBook X200CA』
●ASUS(関連サイト)
●実売価格 5万5000円前後
11.6インチ液晶(1366×768ドット)を搭載するモバイルノートPC。5万円台と安くても液晶はタッチパネルを採用し、Windows8のマルチタッチ操作も可能です。CPUはPentium 2117U(1.8GHz)と正直、今メインストリームを張っているコアiシリーズと比べると性能は低くなりますが、8インチタブレットよりは高性能。もちろんキーボードも付いて、重量1.3kgと軽量なので持ち運びは余裕です。HDDは500GBとたっぷりあり、SDXCカードスロットもあるので写真が入れ放題ですよ。
★光学ドライブ付きの据え置きノートPC
『HP Pavilion 15-n200(インテルモデル)パフォーマンスモデル』
●日本HP(関連サイト)
●直販価格 7万9800円
BD-ROMドライブを備え、CPUはCore i7-4500U(1.8-3GHz)、HDDは大容量の1TBを備えた15.6インチ液晶採用ノートPCです。液晶解像度は残念ながら1366×768ドットなので、BDをフルに楽しみたい人は+αの予算でフルHD機種を買うべき。ですが、にしたってこの機種は安い!もちろん15.6インチなので、重量は約2.4kgとそれなりですが、家のなかで移動するぐらいなら苦にならないはず。性能は高く、動画エンコードに写真編集もバッチリですよ。
★3Dゲームが快適なデスクトップ
『LUV MACHINES LM-AR310X』
●マウスコンピューター(関連サイト)
●直販価格 7万9800円
A10-7850KにRADEON R9 260というAMDコンビが贈る魅惑の“Mantle”で、美麗な3Dゲームで知られる『バトルフィールド4』もフルHDでド安定プレイできます。この価格帯のノートPCではかなり無理めな相談でも、デスクトップなら実現可能です。もっと高画質にしたくなったら、さらに高性能なグラボを買ってあとで増設することもできるので、長期的な目で見ればデスクトップは性能面ではすごく賢い買い物でしょう。
このほか、4~8万円のPCを20機種ほどまとめて週刊アスキー3/18号 No.970(3月4日発売)に掲載しましたので、ぜひPC選びの参考にしてみてください。