なぜ、音声が映像よりも大事なのか? 音声がブツブツ切れるのは非常に嫌だ。そして、映像が見られなくなるよりも音声が聞こえなくなるほうが視聴者としては辛い。私が行なっているネット生放送は会話が中心なのでなおさら聞きづらいだろう。
すると、周囲の雑音を拾わない機能をもった高品質マイクが必要になる。対談などの場合はピンマイクもほしい。しかし、無線のピンマイクは需要がなくプロ仕様しかない。生産ロットが少ないので値段も高くなり、現在では1本で最低3万円くらいはかかってしまう。
そこで、見つけたのがソニーの『ECM-AW3』。
ビデオカメラやICレコーダーなどのマイクイン端子搭載の録音機器と接続可能な、ワイヤレスマイクだ。マイク本体の重量は26グラム。50メートル程度はワイヤレス通信が可能だが、音声はモノラルのみ。とはいえ、ワイヤレスで実売価格が1万7000円程度。これは魅力的だ。
マイクの音を拾うレシーバーの方が電池を食い、3時間程度しかもたないのが玉に瑕だが、一般的なビデオカメラやICレコーダーなどの録音機器に直接繋げられるのはいい。業務用のワイヤレスピンマイクのように大きなレシーバーを必要とすることもなく、まさにネット中継にうってつけ。会議の録音などにも使うことができる。みなさんも1台いかがだろうか?
■今週のガジェット■
『ECM-AW3』
ビデオカメラのマイク入力端子に接続するレシーバーと、50メートル以内の音を拾えるワイヤレスマイクのセット。
↑同梱の専用バンドで胸や腕に付けられる。動きまわる子供などにもおすすめ。
発売 ソニー(関連サイト)
実売価格 1万7000円前後
■今週の近況■
ネットの履歴保存が義務化される!?
すでに無料広告モデルでハイパフォーマンスを上げているグーグルだが、動画配信の課金制サービスでも多数のユーザーを獲得できるかも。料率が気になるが、月額課金サービスも導入できるなら、ひとつの大きなチャネルとしての価値はあるかもしれない。
そしてグーグルといえば、“グーグルウォレット”がやっと電子メール送金対応に。いまさら感が漂うけど、APIの公開やら、ポイントカードをウォレットにまとめる機能がつくのはうれしいね。
※この連載は週刊アスキー2013年6月25日号(2013年6月11日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』