というのも、暗い星を撮影しようとすれば一眼レフカメラでシャッターを開放し続けないといけないから。手持ちでは確実にブレるし、三脚を用いたとしても星の日周運動によって星の動いた軌跡が線状に写ってしまうことになる。
これを解消するのが、地球の自転と逆方向にカメラを動かす『赤道儀』なる装置。この赤道儀、従来は天体望遠鏡向きのものが中心で、主に天体写真を撮影することに利用されていた。最近ではデジカメ用の簡易版も販売されている。
その決定版ともいえるのが、今回紹介する『星空雲台ポラリエ(三脚セット)』である。専用の三脚とセットになっており、使い方も観察地の緯度に合わせて角度計セット、本体の覗き穴から北極星の位置を確認したら、カメラを取り付けるだけと超簡単な仕組みだ。
USBメモリー大のAndroid端末で、テレビとHDMI接続するし、ネット上のビデオ・オン・デマンドを楽しめるからだ。通信は3GなどではなくWiFi経由。そのぶん月額490円と安価な利用額で、別途支払いすれば有料コンテンツの視聴も可能だ。
操作はスマホ経由で行なうらしいが、「動作がもたつかないか」、「簡単に操作ができるのか」など、UIの部分が鍵となるだろう。せっかくソフトバンクなんだから、iPhoneでも操作できるようにすべきだろう。さらに、LTEにも対応すれば、もっと本格的に普及する可能性もあると思われる。
さらに、この赤道儀は星空を撮影する天体写真だけに留まらず、赤道儀がなければ撮影が不可能な星景写真、つまり星空の下に広がる地平線や山、木の影などの風景と星空を一緒に撮影することができる。
値段は、三脚と赤道儀のセットで約5〜6万円。星空やアウトドア、そして旅行好きなら、ぜひとも購入して、その写真を楽しんでもらいたい。
■今週のガジェット■
『星空雲台ポラリエ(三脚セット)』
星を美しく撮るための、モーター駆動式の赤道儀。太陽や月なども、自動追尾できる。一眼レフだけでなくコンデジにも対応しており、重さも740gと軽量。
ポラリエ未使用 ポラリエ使用↑ポラリエ用で撮影された星空の写真。星が流れることなく、点で美しく撮影されている。
発売 Vixen(関連サイト)
実売価格 5万5000円
■今週の近況■
周波数帯域オークションが、当面見送りか。孫さんは大喜びだろう。国民の貴重な財産である電波帯域がブラックボックス同様の総務省内部で割り当てられていることは問題。同時にほとんど利用者がいないのに、専有されたままになっている帯域の返還を求めるべきだろう。
※この連載は週刊アスキー2013年4/2・9号(2013年3月18日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』