大げさに言えば、人生とは、このような悲劇に立ち向かっていく繰り返しといえます。「汚したところが最悪だった」という悲しみを、どのようにリカバリーするか。
アスキーストアで予約を開始している「水洗いクリーナーヘッド switle(スイトル)」(2万1384円)は、現代人が直面するであろう戦いを終わらせる、強力な武器になるかもしれません。掃除機をオンにするだけで、水洗いが可能になるのですから。
掃除機に付けるだけでカーペットの汚れが吸える
―― こんにちは。吸い取る姿を見ているだけで気持ちがいい、激ヤバなクリーナーがあるそうですが。
担当 「水洗いクリーナーヘッド switle(スイトル)」(2万1384円)ですね。キャニスター型掃除機に取りつける水洗いクリーナーヘッドです。水を噴射しながら汚れを吸い取り、カーペットなどについたコーヒー、ソース、しょう油、ジャム、ペットのおしっこなどをきれいにするものです。
水洗いクリーナーヘッド switle(スイトル) キャニスター型掃除機に取り付けるだけ―― ウォーターピッチャーに、ハンドルとノズルと接続口がついたような感じですね。これをキャニスター型掃除機の先に取りつけるだけでいいんですか。
担当 使用方法はスイトルの清水タンクに水を入れて、掃除機のホースの先に取り付けるだけ。掃除機をオンにすることで、自動的に水洗い運転を開始します。本体に動力はなく、掃除機の吸引力を使ってファンを回転させ、汚水と空気を分離、汚れを吸い取るのですね。カーペットや畳、マットレスや洗濯ができない大物ファブリック製品のよごれや、シミを部分洗いできます。
―― 水洗いでは落ちない、ソースやジャムなどの汚れはどうしますか?
担当 その場合は、まず中性洗剤を垂らして、歯ブラシなどで軽くたたき洗いをしてから吸い取ればOKです。
掃除機の電源を入れて吸い取るだけ カーペットがあっという間にきれいに 汚水はタンクに溜まる仕組み―― すごい。どういう仕組なんですか、これは。
担当 独自開発の「逆噴射ターボファンユニット」にヒミツがあります。掃除機本体の吸引力を利用して「噴射」と「吸引」を同時に開始するというもの。ノズルの2つの穴から水を噴出しながら、1つの穴から水を吸い取るのです。
―― なんだかすごいけれど、水が逆流して掃除機に流れ込んだら一巻の終わりでは?
担当 もちろん、水の逆流を防ぐため、ホース部分にも安全装置が施されています。
仕組みの図式。水を噴出し、汚れを吸い取りつつ、汚水と空気を分離。逆流して掃除機内に水が流れ込まないようにもなっている―― 掃除機のスイッチをオフにしたら、ふたを開け、タンクから汚水と使わなかった水を捨てればお掃除完了と。つまり、掃除機で吸ったゴミを捨てるのと同じですよね。
担当 1回あたり500mlの水を使い、最長3分間の水洗いが可能です。本体は使い終えたあと丸洗いして乾かせます。
たまった汚水はフタを外して捨てる。本体の丸洗いも可能―― メーカーのシリウスは、三洋電機のOB・OGが2008年に設立したベンチャー企業だそうですね。
担当 三洋時代の経験やネットワークを活かし、弱酸性次亜塩素酸水を除菌に使う空間清浄システム「J-BOY」を開発、医療機関や介護施設向けに販売するなどしてきた実績のある企業です。スイトルも、開発から製造まで完全な日本製です。
―― 三洋出身者による“日の丸家電”スピリットで生まれた、といってもよいかもしれませんね。
担当 サイズはおよそ幅148×奥行き506×高さ283mm、重量は1.6kg(ホース含む)。タンク容量は清水タンクが500ml、汚水タンクがFULLラインで600ml。適用掃除機は吸引仕事率170W以上の床移動型キャニスター掃除機で、27mm〜42mmの丸型菅に接続可能(スティック掃除機やハンディ掃除機などは使えません)。
―― ペットを飼っている人なら、本当に助かりそう。小さなお子さんがいる家でも活躍しそうですね。自分も30歳なんですけど、未だに飲み物をよくこぼすので、これがあるとうれしい。
担当 最後はもうちょっと気をつければなんとかなるのでは……? なお、発売は4月21日発売(商品の発送は4月21日以降になります)。気になった人はぜひ予約してくださいね!