ところがカメラの都合上、画角を外れたものは物理的に写せない。部屋に設置するとどうしても死角ができてしまう。ならば遠隔操作で動かせる、ついでに外見に愛嬌もある、ネットワークカメラ搭載ロボットなんかどうでしょうか。移動式お留守番カメラ「ilbo(イルボ)」(3万7260円)です。
「ilbo(イルボ)」。ちょっとおばけっぽい 後ろはつるっとしているわね 充電ステーション付きWi-Fi接続でスマホやタブレットを使って自在に操作できるネットワークカメラ搭載ロボットです。30万画素のカメラで、静止画、動画の撮影ができます。遠隔操作で動かせるので対象物がフレームアウトしても追いかけられます。段差も8mm以下であれば乗り上げ可能。カーペットも毛足の短い物であれば走行可能といいます。
アプリは十字キーとカメラの上下が表示されます。十字キーを動かしたい方向にタップすると、2つの車輪で前後左右に動きます。内蔵のカメラは70度まで上を向けます。
主観ではありますが、なかなかかわいい外見だと思います。たとえば機械の骨組みむき出しで6本の長い足ですごい速度でシャカシャカ走ってくる……みたいになってくると、初めて見た人は失神するかもしれませんね。こいつの見た目はおとなしいもので、「パックマン」の敵キャラみたいで親しみやすいかと。
スマホアプリのUIはこのような感じ インターネット上にあるサーバーを介して通信します集音マイクはもちろん、スピーカーも搭載しているので、通話もできます。ペットに「元気ー?」って話しかけたりして、飼い主のペット煩悩ぶりを発散可能。ちなみにカメラの解像度は640×480ドット。撮影した動画の解像度も同じです(30fps)。
さらに、赤外線リモコン機能をそなえており、自宅の家電製品のリモコン操作を遠隔から操作できるのもポイントです。
アプリケーションに登録したいリモコンの機能ボタン(エアコンのオン・オフなど)を、ilbo本体のリモコン信号受信部に向けて送信して登録します。アプリケーションには最大8個までのリモコン信号を登録可能。ilboは温度センサーを内蔵しているので、アプリで室内の温度を確認し、エアコンの電源を入れたりできるというわけ。
本体仕様その1本体仕様その2アプリケーションの動作環境は、iOS端末ならiOS 8.4以上、Android端末ならAndroid 4.4以上。本体サイズはおよそ幅180×奥行き180×高さ174mm、重量は880g。稼動時間は約2時間となっています。
自宅であれ、あるいは職場であれ、全体像を1つのカメラで写すというのはとてもむずかしい。ilboは自分で動かせるどころか、家電の操作までできてしまう。大きなメリットではないでしょうか。気になったらぜひチェックしてみてください。