kaseno のコメント

考えてみますなんていうのも、白々しいので、去来した話を。

家を出た青年は東京でいろいろな物を見聞していたら、故郷に帰りたくなったんです。

ふいに故郷が懐かしくなり、玄関を開けると、母親が玄関で首を吊っていたのを見て腰をぬかしたんです。しかし、それは幻覚で、すぐに奥から懐かしい母親の声がしました。

青年は稼業を継ごうと思いつき、昔のようにまた家族三人で暮らし始めました。

数年たった頃、母が癌にかかってしまいました。

父と僕はとても哀しみました。

弟は、いつも母に甘えていて朝寝坊です。
母が入院し、調子が悪いのをしると、朝も早く起きてきて、ちゃんとできることを嬉しそうに僕と父に伝えてきます。

弟は夢にも母が帰ってこないなんてことはかんがえていないんです。見舞いに行っても早く元気になって帰ってこいよという雰囲気です。


僕は愛情表現が苦手で、ははにその当日流行っていたリリーフランキーの東京タワーの本をもって行きました。母に、これ読んでみなよと、母は、東京タワー?東京タワーなんて興味ないけど、、?いいから読めば分かるからといって渡しました。ぼくはけっこうバカで、、帰りの車の中で泣いてしまいました。あの本は、、最後に癌で死ぬじゃないか!なに俺は死の宣告をぢてるんだと。。

しかしながら、母はそんな僕らのバカさ加減に奮起したのか、、生きて帰って来ました。

その後、僕はゾッとしたんです。

母がだいぶたった後、僕が帰ってきたら楽になると思っていたが、逆だったと。

すごく疲れたと。

僕と父はけっこうぶつかります。三人の構成が四人の構成に変わるのは大変なエネルギー変換なのかもしれません。

母は(女は)とても受動的で一心にエネルギーを受けてしまうのでしょうか?

しかしながら、母は死の淵から生還してきました。玄関でのあの怖いイメージは不思議と乗り越えました。

No.15 141ヶ月前

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