名を正す のコメント

>>5
過去も未来も眼中にない国民性で、「今・ここ・自分」がすべてです。これを丸山真男は「次々となりゆく勢い」と表現し、歴史意識の古層と言いました。過去も未来も視野になく、次々と生じる目の前の事だけに対応していくという意味で、動物に近いですね。
今この時の状況だけに対応するというのは、未来を見据えて行動することにはならず、結局主体性がないということになります。主体性のない国民には、無責任な政治家がはびこるようになります。戦時中の全体主義も、このような無責任が生み出した結果です。そして現在も、「今、ここ、自分」だけの無責任な政治家が跋扈し、未来の子孫に多大な負債、負担、危害を残す政策に盲進しています。
二千年にわたる歴史意識の古層ですから、なかなか変革することが困難ですが、嘆いていても仕方がありません。このままでは、もう一度塗炭の苦しみに会うのは必定ですが、抵抗だけはし続けなければなりません。 

No.11 108ヶ月前

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