名を正す のコメント

>>3
南京虐殺の世界記憶遺産登録を受けて、日本政府がたとえば次のような声明を発表していれば、世界中から共感されたことでしょう。
「南京虐殺事件が世界記憶遺産として登録されたことを真摯に受け止め評価したい。我々もまた、戦前の日本軍国主義を憎むものです。戦後新しく民主主義国家として出発した日本は、軍国主義と決別し、平和憲法を掲げ、二度とこのような惨事を繰り返すまいと決意し、平和の道を歩んでまいりました。今回の世界記憶遺産登録は日本だけでなく世界中が共有し、人類がこのような野蛮な行為を繰り返すことがないための戒めとすべきものです。ここに改めて、犠牲になられた方々とそのご遺族に謝罪いたしますと共に、平和への決意を表明いたします。」

このような声明を自虐とか反日という人は、自分の家族や親族がこのような目に会ったらどういう気持ちになるか想像してほしい。その犠牲の重みに比べれば、たとえ上記の声明を発表しても、取り返しがつかないということを知るべきです。
そもそも謝罪とは加害側が被害側と対等の立場で行うものではありません。マイナスからのスタートなのです。それだけの被害を与えたわけだから。つまり、「こんなことをしてしまってすみません。いまさら取り返しはつきませんし謝ってすむことではありませんが、何とか許してくれませんか」。これが謝罪する側の基本的態度です。
謝罪したから相手は許すのは当然であるという思い上がりには謝罪の気持ちはすでになく、「何度謝ったらすむのか」という驚くべき言葉が出てくることになります。そう言う人は、実はこれまで本当に謝罪したことはないのです。日本はこれを繰り返しながら、日本国民の名誉を傷つけています。

No.7 111ヶ月前

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