リボンの騎士 のコメント

たびたび申しわけありません。
私が「大東亜論」を読むと、国も時代もテーマも媒体も違うのに、「ゴッドファーザー」のイメージが思い浮かぶのは、「男の漫画」、「男の映画」ということがまずあります。女は自分が主役な生き物だったりしますから(笑)、そういうものの中には、女が読んだり観たりすると、面白く感じられなかったりするものも多々あるのですが、いずれの作品にも、家族や郷土への愛や、裏切りや葛藤など、負の部分も含めて、さまざまな人間の業や普遍性が描かれていますし、数少ない女性の登場人物に、大きな役割や意味があったりもしますから、まったくそういうことがありません。そして両作品の全体に漂う、なんとも言えない大人なノワール感、凄惨で壮絶な迫力あるシーンでも、それらを覆うキンとした静けさ(これがゴッドファーザーのパート3には感じられない)にゾクゾクさせられます。
ゴー宣は、エッセイ的な要素もあると思っていますが、大東亜論はじめ、今度の例の大作も物語とのことですので、よしりん先生の書く(描く)物語をあわせ読むことによって、エッセイ、短編的なゴー宣を、より実感を持ちながら、さらに楽しむことができるようになると思います。と言いますのは、昨日のラジオでも先生がおっしゃっていたと思うのですが、エッセイ、短編的に描かれているゴー宣には全て、その背景に物語、連続性があるからです。日米関係や慰安婦問題などまさにわかりやすい例ですが、そういう連続している物語を感じられないと、本質をとらえたり、真実にたどり着くことはできないと思います。

>>23
追伸.ナツさん、ヴィスコンティの未亡人である(笑)ヘルムート・バーガーが演じた役は、実在のモデルがいるらしく、その人物の写真を見ると禿げているので(笑)、勝手な想像ですが、あえてああいう風貌にしたのかもしれません。スピルバーグもそうですが、コッポラも映画オタクが監督になったような人ですから、自分の映画に、若き日に観て憧れた役者に出てもらえることが嬉しくて仕方ないのだと思います。

今回コメントが長くなってしまったうえ、ふたつも書いてしまい申しわけありません。

No.30 110ヶ月前

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