エシディシ のコメント

諫議大夫さんのQ&Aについて、介護士の私から少しアドバイスさせて頂きたいです。
まず、認知症の人と対するときに最も重要なのは「観察」です。
一見理解不能な彼らの行動にも、彼らなりの理由があります。
その理由は、慎重に観察することで推測できます。
例えば食事を何度も要求する場合は、食事の前後の行動にも注意すると良いです。
食事を、摂食だけではなく、食事前の手洗いうがい、「いただきます」の所作、食事後の「ごちそうさまでした」、歯磨き、朝食後であれば排泄など、一連の行動として考えるのです。
現にお父様がそう考えていらっしゃる可能性もあります。
その場合、一連の動作の途中が抜けたりすると、「食事が終わっていない」と判断することがあります。
逆に、そういう習慣を身につけさせて、食事の終了を意識させることも可能です。
簡単ではありませんが。

また認知症の進行を遅らせるためには、水分と栄養の摂取、排泄、運動の3要素が非常に重要です。
これは私たちでも実感できることです。
腹が減ったり、便秘だったり、部屋に閉じこもっていたりすると、脳味噌の回転が鈍くなります。
可能な限り、散歩に連れて行くなどすると良いです。
そしてできれば、散歩の際に近所の人々と交流して、お父様について理解して貰えるとより良いです。
もし徘徊をするようになった場合、無事に保護できる可能性が格段に高まります。
また、周囲の理解があることで安心感を得られます。

私の理想としては、認知症の人々を「地域資源」として捉える社会になって欲しいです。
認知症に対する偏見を無くし、多少の医学的な知識を踏まえて接することができる。
そのような地域社会ができれば、それは認知症の人も、それを支える人も、直接関係の無い人も、皆住みやすい地域になると思います。
認知症患者は年々増えていますが、それを共同体を再生させる要素として考えられたら良いなと思っています。

偉そうなことを色々書きましたが、やはり認知症の人と接するのは疲れますよね。
これ以上は無理だと感じたら、というか感じる手前で、早めに然るべき機関に連絡することをお勧めします。
役所でケアマネジャーを紹介してもらったり、介護施設に電話してみたりすると良いです。
過去を後悔しても心労にしかなりませんから、頑張らず程々に、今のお父様と接してあげて下さい。
出過ぎたことを書いて申し訳ありませんでした。

No.23 121ヶ月前

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