諫議大夫 のコメント

最近、「美味しんぼ」で福島の原発で鼻血を出したシーンを
描いたり、「福島に住むな」と描いたりしたら、行政権力が表現
方法を縛りにかかり、国家権力も何とか封じ込めようと躍起にな
っている。曰く、「事実でないものは描くな」と
権力者は「漫画」というものが分かっているの?
漫画は「事実であるもの」しか描いちゃいかんのか?
頭にツノを生やした小学生が、大金を操作したり、
ち○こに手を当ててあいさつする行為は、「事実」で
ないから、描くなっていうのだろうか?

「美味しんぼ」は、原作者と、作画者はそれぞれ別の人である。
原作者と、漫画にする人が、「一つの漫画作品」を作る場合、
原作者がアイディア、シナリオを考えたのを、作画者に伝え、
作画者が原作者の考えに沿うように漫画として表現する。
最近では、原作者と作画者が別の人である漫画作品が多くなって
いる。
特に、小説が漫画化される場合に、この手法が多くとられている。

一方で、アイディア・シナリオを考える人と、作画する人が同一
人物だっている。これがすなわち「漫画家」である。
漫画は、漫画家が、アイデイアを考えて、シナリオに筋立てて、
インクとペンで紙に起こさなければ、作品にならない。
漫画家は、それを全部一人でやらなければならない。
アイディアを掘り起こす。それには膨大な時間がかかる。
そのために取材にも行く。ここでも膨大な時間がかかる。
おまけに費用がかかる。
シナリオでさらに時間をかける。
それをインクとペンで描く。空しくなるほど時が過ぎていく。
そうしてそれを担当に見せてOKをもらい、製本してできるのが
「漫画」である。
というのが、わたしの漠然とした「漫画のつくりかた」の
イメージです。
詳しいことは小林よしのり先生に聞いてみれば一発ですが…。

「美味しんぼ」と「よしりん作品」の違いは、二人か一人かの
違いでしょう。「考える人と描く人」が別なのか同じなのかの
差です。そして、「考える人と描く人」が同じな場合、その労力、
時間の消費の仕方を考えたら…頭が下がる思いです。

これでわかったことがあります。
「美味しんぼ」騒動についてわたしの意見を述べます。

「美味しんぼ」を非難する人は、絶対に小林よしのりの漫画を
読めていない。読んでも理解できない。
およそ権力の椅子に座っている人に物申します。今すぐ
小林よしのりの漫画を読みなさい。

No.187 128ヶ月前

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