ぐお のコメント

言葉遣いを注意されたので敬語で書きます。

ほとんどの人が「自分は真っ当な人間」で、
「犯罪を犯すような、特に人殺しをするような奴は心に闇を持っていて、狂っていて、とにかくヤバい奴」とか思ってるでしょう。

でもその考えが根本的に間違っているんです。幼稚な素人考えです。
テレビのワイドショー等では犯人の家庭環境だとか、学校でいじめられていたとか、そういうところをピックアップして「心の闇」「激しいストレス」「人格に異常」などのキャッチフレーズで飾り立てて報道します。
でもそれこそ、視聴者を画面に釘付けにするための細工でしかないのです。
犯罪心理の実態とはかけ離れています。

『アイヒマン実験』というものがあります。
「体罰と学習能力の因果関係を調べる」という名目で被験者を「課題をこなすチーム」と「罰を与えるチーム」に分けます。
課題をこなすチームのメンバーが課題に失敗した場合、罰を与えるチームのメンバーが別室からボタンで失敗者に電気ショックを与えます。
電気ショックはちょっとびっくりする程度のものから、相手が死ぬ可能性のあるものまで数段階用意してあります。
しかしこれは嘘で、実は「課題をこなすチーム」のメンバーだけは全員俳優であり、電気ショックを受けたフリをするだけ。
「罰を与えるチーム」が真の被験者だったわけです。結果はどうなったと思いますか?
「罰を与えるシーム」に属する者の内、なんと6割の人が何度も課題を失敗を繰り返す者に対して『相手が死ぬ可能性のある電気ショックのボタン』を押したというのです。
一般人の中から選ばれた普通の人の6割が、相手が死ぬかもしれないと知っていながら、ボタンを押したのです。
これがどういう意味がわかりますか?
結局、人間なんて自分達が思っているほど強い正義感なんて持ってないということです。
実験は「体罰と学習能力の因果関係を調べるもの」と説明され、「この実験の成果が出れば国の為になる」と思えば、大変の人間が相手が死ぬかもしれないボタンを押すのです。

長文になってしまったので、実験の紹介はこれだけにしますが、他にもこういう実験はたくさんあります。

はっきり言って、ネットのあちこちで無責任に加害者達に死ねだの実名報道しろだの言ってる方々だって、明日には人を殺すかもしれないのです。人間の倫理観なんてちょっとした事で崩れるんですから。

勉強してください。本を読んでください。
ベストセラー!!みたいなのじゃなくて、精神科医を目指す医大生が読むようなちゃんとした本を。
少年法は必要です。僕は医大生ではありませんが、色々本を読んだ上での結論です。

No.250 138ヶ月前

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