高市と Deep Purple のニュースが流れてきて、その集合写真を見たところ、ひとりだけ端に立って不機嫌そうな顔の・一世代以上若いメンバーが写ってたので、「そういえば今は誰がギター弾いてるんだっけ?」と思い Wikipedia を見ると、サイモン・マクブライドという名が正式メンバー欄にありました。
「あれ、 Mc ってことは……」と思い反射的にその名をクリックすると、思った通りアイルランド(北)出身で、現在もベルファストを拠点に活動する47歳のギタリスト、とのことでした。前にも書いた気がしますが、アイルランドは「西欧」陣営の中でイスラーム世界側、とくにパレスティナへのサポートを最も熱心に行なっている国です(合ってるよね? と思っていちおう検索したら、ダブリンのご婦人が「イランの最高指導者に手を出すな! 私がイランをどう思っているかなんて問題じゃないんだ。イランの民衆に任せるべきことだろ。USAやEUみたいな、その国の主権や運営がどうあるべきかを押し付ける奴らの思惑なんかどうでもいい」とすごい剣幕で言っているデモの映像が見つかりました)。
一番ヤバかったのは、ひととおりの談話と撮影を終え、高市がメンバーひとりひとりと握手したがり、その最初がマクブライドだったのですが(正確に書くと、彼が他の官僚へ向けて「終わったよな?」みたいに頷きつつ他の方向へ歩いていこうとしたところ、高市が握手しにくる。という流れ)、いちおう “Thank you very much” と外交儀礼は尽くしているのですが、その直後に70年代以来のメンバーたちに握手が移ったとたん「ナイストゥミーチュー♡」と声色を変える高市の姿を、マクブライドが数秒間ずっと凝視している映像が写っていて(笑笑笑)その顔の険しさは、ただ立っているだけで不機嫌に見えるアイリッシュ男性の平均を踏まえてもただごとではないレベルでした。単に手持ち無沙汰で帰りたがっているだけの人が、特定の対象を凝視したままあれほど何度も瞬きするわけがないので(笑)
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高市と Deep Purple のニュースが流れてきて、その集合写真を見たところ、ひとりだけ端に立って不機嫌そうな顔の・一世代以上若いメンバーが写ってたので、「そういえば今は誰がギター弾いてるんだっけ?」と思い Wikipedia を見ると、サイモン・マクブライドという名が正式メンバー欄にありました。
「あれ、 Mc ってことは……」と思い反射的にその名をクリックすると、思った通りアイルランド(北)出身で、現在もベルファストを拠点に活動する47歳のギタリスト、とのことでした。前にも書いた気がしますが、アイルランドは「西欧」陣営の中でイスラーム世界側、とくにパレスティナへのサポートを最も熱心に行なっている国です(合ってるよね? と思っていちおう検索したら、ダブリンのご婦人が「イランの最高指導者に手を出すな! 私がイランをどう思っているかなんて問題じゃないんだ。イランの民衆に任せるべきことだろ。USAやEUみたいな、その国の主権や運営がどうあるべきかを押し付ける奴らの思惑なんかどうでもいい」とすごい剣幕で言っているデモの映像が見つかりました)。
状況だけ取り出すと、マクブライドにとっては、
「リスペクトする英国ハードロックバンドの正式ツアーメンバーとして抜擢され、日本に来たところ、イランの件に際して熊本に長距離ミサイルを速やかに配備したような、ガチガチのイスラエル陣営側にいる首相を表敬訪問することになった」
ということで(笑)、これでなぜ彼だけが明らかに不機嫌な顔で写っていたかが解りました。
私が最初に見たのは高市のXアカウントに上げられていた画像のみでしたが、 TBS NEWS の動画を見てみると、他のメンバーはちゃんと外面を作って笑いながら拍手し高市を迎えているのに、マクブライドだけ遅れてものすごく小さい拍手をするとか、高市が(日本語で)音楽のコンテンツ戦略に熱心に取り組んでいるなどの説明をしているときに、優雅な顔で水を飲んでいる他のメンバーの横で彼だけが(おそらく“good grief!”みたいなニュアンスで)「プゥッ」と唇を鳴らす仕草が録られていたり(口の形からして、“bullshit”って言ってたらどうしようと思いましたが笑)、さらにロイターの動画も見てみると、もう「偶然そう写ったんだよ」では説明のつかない、他のメンバーが笑顔で高市と話している横で彼だけが硬直した顔で数秒間ずっと正面を向いている姿まであり(笑)、この時点で私は笑いが止まりませんでした。
一番ヤバかったのは、ひととおりの談話と撮影を終え、高市がメンバーひとりひとりと握手したがり、その最初がマクブライドだったのですが(正確に書くと、彼が他の官僚へ向けて「終わったよな?」みたいに頷きつつ他の方向へ歩いていこうとしたところ、高市が握手しにくる。という流れ)、いちおう “Thank you very much” と外交儀礼は尽くしているのですが、その直後に70年代以来のメンバーたちに握手が移ったとたん「ナイストゥミーチュー♡」と声色を変える高市の姿を、マクブライドが数秒間ずっと凝視している映像が写っていて(笑笑笑)その顔の険しさは、ただ立っているだけで不機嫌に見えるアイリッシュ男性の平均を踏まえてもただごとではないレベルでした。単に手持ち無沙汰で帰りたがっているだけの人が、特定の対象を凝視したままあれほど何度も瞬きするわけがないので(笑)
X上では「高市が言ってる『Burn』をレコーディングしたメンバーは、いま一人しか残ってないよ。イアンやロジャーの前でその曲の話をするなんて無神経」という反応がありましたが、それどころじゃないモノが映ってたろ(笑)、70年代のメンバーにしか興味がないって意味ではお前も高市と同じじゃねえかよ(笑)と思いましたし、ナンシー関や菊地さんのイズムには到底及びませんが、反射的な嫌悪感に流されず映像をちゃんと最後まで見ることの重要性を実感しました。平均的なロックファンがあの表敬映像をどう評価したかは知りませんが、明らかに国辱的な内容ではあったと思います。ただし日英のではなく、イランとアイルランドの(笑)
「尊敬すべき首相は、イランでの出来事に際し、とても迅速なご対応をなさいましたね。クマモトですか? 我々は何度も来日ツアーをしているので日本の地理にも詳しくなりましたが、あの地にミサイルを置かれた。たしかキュウシュウというエリアですよね? ということは、我々の英国が初めて日本と戦争をした場所も近くにありますね。もしクマモトで本当にイランと交戦していたら、そこから100年以上にわたる、さらなる友好の歴史が始まっていたのではないでしょうか? 我々の英国と同じように」
↑これくらい反射的に言えて初めて一人前のジョンブルだろ、一番若手のアイリッシュにだけプルプルさせてんじゃねえよロック好々爺ども。と思いましたし、一刻もはやく焦土になってくれ英国、という思いも新たにしました(笑) マクブライドが高市に向け続けていたあの表情は、「この恥辱を目に焼き付けておかねばならない、今後の戦いの糧として」という、韓国語でいえば「복수(ポクス)」の情動だったと思います。この情動を、かつて対外侵略戦争に出たことのある日英は持てなくて・その害を受けた別の島国と半島の人々は持てているというのは、21世紀においても有効な見立てではないかと思われます。
(ちなみに、以前「著名な音楽家は空爆で殺されていない」の件について書きそびれましたが、カリブの英領にルーツを持つスティーヴ・マックイーンがロンドン空襲を題材にした映画『Blitz (2024)』では、当時のイングランドで屋内ジャズ演奏を行っていた現場が空爆される場面があります。といっても、典型的な 楽→惨 のエモ切断表現ではなく、その空襲を受ける前後の音声と演技の推移が実に見事でした。あのシーンのジャズ演奏の考証のクオリティも含めて、ジャズミュージシャンどころかブラックミュージック愛好家みたいな人たちさえ誰もコメントしているのを見たことがないので、こちらに補足させていただきます。
『Blitz (2024)』は、コロナ禍を経て「イングランドはもう国民を守る気などない」という英国マイノリティの厭悪が迸っている映画なので、もちろん2020年代アイリッシュの正しい憤りの件にも連なります笑)