中庸左派 のコメント

11月6日の勝利演説で、トランプは「私は戦争を始めるつもりはない。私は戦争を止めるつもりだ。」と述べた。先ずはこの点が、基調になるのかどうか注視したい。

https://www.newsweek.com/donald-trump-victory-speech-full-transcript-1981234

私なりに現下の世界の諸状況や見通しを考えてみた。トランプ就任後の世界については、次のような要素が絡み合い、“方程式“が解かれていくのではなかろうか?

①プーチンとトランプは対話可能。
②中露はかつてない蜜月。
③イランとロシアは被経済制裁国同士として良好な関係。
④イランとサウジアラビアは、中国を介して友好関係に転換。
⑤中国とサウジアラビアは、石油取引などで密接な経済関係を構築。
⑥上記の状況から、対中国対イラン強固論はポジショントークとしてはあり得るが、“口だけ“程度ではないか?
⑦武器支援等縮小によりウクライナ敗北必至。
⑧イスラエルは、明らかに二国家解決を蹴っ飛ばして、大イスラエル建設に狂奔している。このため、パレスチナ人虐殺が停止するかが最大の難問。トランプはイスラエル暴走の後ろ楯になりかねない懸念。
⑨イスラム圏が“口だけ“イスラエル非難に終始するなら、か“大イスラエル“は既成事実に。
⑩東アジア、西アジアともに相互依存、経済関係、相互の牽制がバランスし、今よりはマシになることを期待している。
⑪日本は多極世界の主体的プレイヤーになるとは思えないが、トランプ2.0の影響を受けることで漸進することを期待している。

それにしても、トランプの「私は戦争を始めるつもりはない。私は戦争を止めるつもりだ。」という発言は、日本のリベラル左翼知識人には、なんらかのインパクトを持って受け止められたのだろうか?勿論、トランプが有言実行するか、というのが本質的問題ではある。しかし、同様の言葉をバイデンが吐いたか?私は知らない。だとするなら、日本のリベラル左翼系知識人は自問する必要があるのではないか?

No.6 1ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細