経済の中で貿易取引量と資本取引量があり、圧倒的に資本取引量が大きい。 大きな経済国(圏)は、米国、中国、EUに大別できるであろうが、中国は圧倒的に米国とEUに対し輸出が輸入より大きい。 中国が一番貿易の影響が大きく、次にEUであり、米国は世界の製品受け入れ国といえる。貿易面での財政赤字は米国に集中している。別の見方で言えば、米国の消費に各国が支えられている。 国際収支の中で、貿易取引より大きな資本取引では中国には逆風が吹いており、人民元国際化の進展は限界に直面している。 過剰な人民元は貿易取引で幅広く使われ始めているが、ドルの金利に各国が耐えられなくなっているのと、過剰な通貨人民元の退避先として各国の外貨準備高になっているが、ドルの信認があって初めて成り立つものであり、ドルと運命共同体にある。サウジが人民元決済を始めたが、リアルも香港ドルと同じようにドルにペッグしており、人民元を全面的に信頼しているわけではない。 各国が米国に貿易面で支えてもらうことばかり考えないで自国の消費量を増やさなければ、米国が倒れれば世界が倒れるということであることに気が付くべきでしょう。米国が倒れて中国は繁栄するなどという空想はやめた方がよい。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
経済の中で貿易取引量と資本取引量があり、圧倒的に資本取引量が大きい。
大きな経済国(圏)は、米国、中国、EUに大別できるであろうが、中国は圧倒的に米国とEUに対し輸出が輸入より大きい。
中国が一番貿易の影響が大きく、次にEUであり、米国は世界の製品受け入れ国といえる。貿易面での財政赤字は米国に集中している。別の見方で言えば、米国の消費に各国が支えられている。
国際収支の中で、貿易取引より大きな資本取引では中国には逆風が吹いており、人民元国際化の進展は限界に直面している。
過剰な人民元は貿易取引で幅広く使われ始めているが、ドルの金利に各国が耐えられなくなっているのと、過剰な通貨人民元の退避先として各国の外貨準備高になっているが、ドルの信認があって初めて成り立つものであり、ドルと運命共同体にある。サウジが人民元決済を始めたが、リアルも香港ドルと同じようにドルにペッグしており、人民元を全面的に信頼しているわけではない。
各国が米国に貿易面で支えてもらうことばかり考えないで自国の消費量を増やさなければ、米国が倒れれば世界が倒れるということであることに気が付くべきでしょう。米国が倒れて中国は繁栄するなどという空想はやめた方がよい。