コロナ論4をさっそく拝読しました。着目すべき主張は沢山ありましたが、重要な点は「動的平衡」ですね。ウイルスと人の「落としどころ」を探る、これが大事です。多くの人々は感染対策を絶対の正義に掲げ、あわよくば新型コロナウイルスの殲滅を目指さんとしている。その矛先は容易に暴走し、宿主である感染者やワクチン未接種者に向かう。自然環境を含め、この世のすべてを人為的にコントロールできるという傲慢な発想が、一連の全体主義の根幹にあるのでしょう。 しかし、そんなことは神ならぬ人の身で成し得るはずはない。畢竟、矛盾は必ず顕在化し、ある時点で破滅を迎えるしかなくなる。しかし、それをただ待っていては被害が広がる一方です。コロナ論はもう4冊目になってしまいましたが、刊を重ねるごとにその妥当性は証明されてきていると思います。書を手に取る人自体が少なくなってしまった世の中でも、読む人は読んでいます。 いざ戦わねばならなくなった時の最後の砦は、結局自分自身でしかないでしょう。政府や世間様がどうにかしてくれるわけではありません。個人の免疫も、また社会の過ちに対する抵抗力も、その多くは自分で踏ん張って身に着けるしかない。書は、自らを鍛えるための一つの道具です。今作もそのために十分に活用していこうと思います。
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小林よしのりチャンネル
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コロナ論4をさっそく拝読しました。着目すべき主張は沢山ありましたが、重要な点は「動的平衡」ですね。ウイルスと人の「落としどころ」を探る、これが大事です。多くの人々は感染対策を絶対の正義に掲げ、あわよくば新型コロナウイルスの殲滅を目指さんとしている。その矛先は容易に暴走し、宿主である感染者やワクチン未接種者に向かう。自然環境を含め、この世のすべてを人為的にコントロールできるという傲慢な発想が、一連の全体主義の根幹にあるのでしょう。
しかし、そんなことは神ならぬ人の身で成し得るはずはない。畢竟、矛盾は必ず顕在化し、ある時点で破滅を迎えるしかなくなる。しかし、それをただ待っていては被害が広がる一方です。コロナ論はもう4冊目になってしまいましたが、刊を重ねるごとにその妥当性は証明されてきていると思います。書を手に取る人自体が少なくなってしまった世の中でも、読む人は読んでいます。
いざ戦わねばならなくなった時の最後の砦は、結局自分自身でしかないでしょう。政府や世間様がどうにかしてくれるわけではありません。個人の免疫も、また社会の過ちに対する抵抗力も、その多くは自分で踏ん張って身に着けるしかない。書は、自らを鍛えるための一つの道具です。今作もそのために十分に活用していこうと思います。