希蝶 のコメント

>>111
 その能天気な友人が出てくる小説って、言はずもがなですが、森鴎外の「舞姫」ですよね。私も高校の授業で、文語文で描かれたあの難解な文章を読みましたが、はっきり言って、あれは主人公が優柔不断さに腹が立ちました。
 しかし、ある人の意見によると(父の後輩の講師だったと思う)、あの話は社会に出るとよく分かる、人間、出世しないと何もできないということで、私にはそれでも納得できないのですが、AかBかを選択しないといけない事態は世に多々あり、そのために煩悶することはあるのかな、とは思います。しかし、いくら封建時代の日本に自由がなかったからといって、学問や世間に失望したと言って、やはり誠意がないのは男として、人として最低ですよね。責任という問題では、厚生労働省も、分科会も、マスコミも、「センモンカ」も、太田豊太郎と対して変わりはないでしょう(豊太郎はまだ人事不省に陥っただけ、良心の呵責があるのかも知れないけれども)。
 ちなみに、私は「舞姫」も嫌いですが、「若きウェルテルの悩み」も大嫌いな小説です。みんなドイツが舞台なのは偶然なのでしょうか? どっちも「世間への逃避」がテーマですし。私も世間から「自己韜晦」したいような気分はありますが、「自己逃避」・「見て見ぬ振り」はいけないですよね。かりに逃げるにしても後で立ち向かわないといけないですし、五十歩百歩という言葉もありますから、要はいのちをどう使うか、自分自身とも対面しないといけないわけで、「舞姫」の主人公にも、ウェルテルにもそれがかけているから、頭に来るのです(なんて、自分も人のことを言えるのかな)。

>>112
 少し調べたので説明します。「チャイルド★プラネット」という漫画作品があるらしく、それは大人だけが死滅するウィルスがあって、結局、子供しか残らなかった、という話らしいのです。読んだことがないので詳しくは述べられませんが。機会があったら、読んでみます。
 なお、この漫画を元に作られたと思しきTVドラマに「ぼくらの勇気 未満都市」というドラマもあったらしく、KinKi Kidsと嵐の相葉と松本が出演していたそうです。20歳になったら死んでしまうという運命は過酷だと思うけれども、新型コロナで大人がこの体たらくなのを見ると、その方が良いのでは、という気もしてきました(半分は冗談です)。
 「ハーメルンの笛吹男」の方が、まだ穏当な気もします(笑)。「無限のリヴァイアス」という「十五少年漂流記」のようなアニメが昔あったのですが、ひょんなことから宇宙を追われる羽目に陥った少年少女同士の葛藤と軋轢が描かれていて、面白かったけれども(宗教とかも出てきて)、現実になったらやはり困るのかな。

 何だか色々やってて、遅くなりましたが、感想、そろそろ纏めます。

No.121 36ヶ月前

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