菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>17

 「死」という中枢というか原理に触れるまでには、その外郭層にある危険とか暴力とか病理とかあるじゃないですか。日本はそれをすっ飛ばす事が出来るが故に、原理である「死」に、なんかファンタジックな演出を施してしまっていると思うんですよね。

 「オレは70%オーケー、社会に属する人としての私は30%ノー」という分断笑、は、ほんとよくわかります。今更「アーティストの言動や行いは嫌いだけれど、作品が好きな場合、どうしたら良いのでしょうか?」とか、お前19世紀人かよ笑。、という生真面目で無学の民がいるぐらいですから、「自分だって社会の構成員」という意識の強さっていうのは、なにこの僕にも拭い難くあるのだから笑、慌ててミシェルフーコーとかベルクソンとか読み直しているんですが、フーコーやベルクソンなんて、今一番ダメでしょ笑。

 おっしゃる通り、ヤンキーこそ社会性の中枢の一歩手前というか笑、よく誤解されますが、自由主義と民主主義は正反対のものですし(前者は選挙拒否を誘発しますが、後者は選挙を推進しますし)、ヤンキーと不良は、自由と民主ほどではありませんが、反社と社会のボーダーにいて、一歩またぐだけですよね。同義にされがちですけど。

 なので日本の(というか、風呂敷ひろげちゃえば、USだって)Grapが、コンシャス勢よりもアクショナルかつ結果的に政治的であると僕も思ってます。そんな彼らを駆逐したい勢力が渋谷に真っ黒ででっかい悼辞の塔を建てると思うんですよね。「今日、楽しめれば良い、せめて明日の太陽が昇るのが見れれば」と言ったラテン的な価値観は、70年代にはあったと思います。とにかくバブルが洗浄してしまいましたね。色々なものを。

 現在の気圧配置というか、状況は僕も非常に良いと思っています。ここでは書けませんが、J-POPオーヴァーグラウンダーは、みんなフジロックノイローゼみたいになってて、サミットの連中は「フジ最高だった」とメールするだけで、キラキラメール(ガラケー用)で「マジすか!嬉しいっす!」とか返ってきます笑(僕、25のファイナル行きますよ!サラ太郎も出るし)。

 ポッドキャストはやってる暇がないのでやりませんが笑&タイタンの番組には呼ばれないと思いますけど笑、ドスの番組に2回ぐらい出たかな?ドスははっきり言って、ユーモア感覚が今ひとつ足りないですね笑。

 

No.18 40ヶ月前

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