>>418 the_kさん 返答ありがとうございます。 RNAなどの核酸のメチル化については生化学でよく聞く話ですが、何せしっかり講義を受けたのがだいぶ昔なので、もう一度いろいろ調べてみました。やはりRNAなどの核酸のメチル化は生体内でしばしば起こっている現象ですので、今回のmRNAについてだけでしか起こっていないことではないですよ。またリソソームなど細胞内に RNA エンドヌクレアーゼをはじめとした核酸を分解する酵素(リボヌクレアーゼなど)などがかなりの種類あり、メチル化で分解速度は遅くなるかもしれませんが、一本鎖RNAですのでRNAエンドヌクレアーゼで最終的には分解されるはずです。なかなか分解されず細胞内でタンパクを作り続けていても、ウイルスタンパクを作っている細胞はそのたんぱく質が細胞内で処理されて抗原呈示されます。抗原呈示されるとそれを介して細胞性免疫が働き処理されます。つまり細胞ごと駆逐されます。なので長寿命と言っても体内に数か月以上残るということはないと思います。 たしかにウイルスタンパクがどの程度産生されるかどうかということを細かく設定できているかどうかについては、これまでの結果から多くの人にとっては制御できて致命的なことにはならないでしょうが、『人によっては制御できずに致命的になる』という回答になります。また免疫応対反応が低下しているや、免疫抑制剤などで免疫反応を抑えている人に対してどうなるんだということについては不明ですので、私としては自己免疫疾患の人や免疫抑制剤を使用している人は病状が落ち着いていなければ接種は見送ったほうがいいと説明しています。
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小林よしのりチャンネル
(ID:66503903)
>>418
the_kさん 返答ありがとうございます。
RNAなどの核酸のメチル化については生化学でよく聞く話ですが、何せしっかり講義を受けたのがだいぶ昔なので、もう一度いろいろ調べてみました。やはりRNAなどの核酸のメチル化は生体内でしばしば起こっている現象ですので、今回のmRNAについてだけでしか起こっていないことではないですよ。またリソソームなど細胞内に RNA エンドヌクレアーゼをはじめとした核酸を分解する酵素(リボヌクレアーゼなど)などがかなりの種類あり、メチル化で分解速度は遅くなるかもしれませんが、一本鎖RNAですのでRNAエンドヌクレアーゼで最終的には分解されるはずです。なかなか分解されず細胞内でタンパクを作り続けていても、ウイルスタンパクを作っている細胞はそのたんぱく質が細胞内で処理されて抗原呈示されます。抗原呈示されるとそれを介して細胞性免疫が働き処理されます。つまり細胞ごと駆逐されます。なので長寿命と言っても体内に数か月以上残るということはないと思います。
たしかにウイルスタンパクがどの程度産生されるかどうかということを細かく設定できているかどうかについては、これまでの結果から多くの人にとっては制御できて致命的なことにはならないでしょうが、『人によっては制御できずに致命的になる』という回答になります。また免疫応対反応が低下しているや、免疫抑制剤などで免疫反応を抑えている人に対してどうなるんだということについては不明ですので、私としては自己免疫疾患の人や免疫抑制剤を使用している人は病状が落ち着いていなければ接種は見送ったほうがいいと説明しています。