こんにちは。

本日のトッキーさんのブログを読みました。

「手を洗う救急医Taka」さんはいわゆる『エビデンスで患者を殴る』タイプの人です。このような方がいるからワクチン問題は揉めるのですよ。確かにワクチン接種によってCOVID-19に罹患する確率は減りますし、重症化する確率も減るということはいろいろ言われております。ただ、やはりワクチン接種によって副反応が出現し、場合によっては死にいたっていると言う事も事実です。日本をはじめとした各諸外国の研究を踏まえ、公衆衛生の政策としてはワクチン接種を推奨するということになると思います。これは個人の嗜好など云々は別にしてCOVID-19で重症化する集団(特にBMI 30以上の方など)は日本にもいるので、その方々が発症しなくなり、発症しても重症化しなければ医療全体としてはメリットになります。

しかし、個々の人には生活や嗜好があります。それを無視して、しかも亡くなっている方の情報を精査して提供することなくただ『安全だ』と言っても人々には届きません。「手を洗う救急医Taka」さんはそこについて理解されてないのだと思います。ワクチンを推奨したい人、ワクチン接種を忌避する人、各々人間ですから、自分に都合のいい結果の出てる論文等に飛びつくのは致し方がないと思います。本当に今のワクチンに関わる状況は、がん診療における抗がん剤をはじめとした標準治療と、根拠の乏しい自費治療で揉めている事と同じ構造になってしまいました。このまま感情的にエスカレートするとお互いに悲劇的な状況になります。これについては我々医療従事者が丁寧に対応するしかないと思います。

ちなみに、一般的には根拠に乏しい自費診療を行う医師の方が、エビデンスで患者を殴るタイプの医師と比較して共感的で誠実に見えます。その内容が極端なものになっていないか、自身の利益のために人を誘導していないかどうか、一部の試験管内で行った反応や出来事を針小棒大に取り上げてさも〇〇が起こるようなことを言っていないかどうか、他の多くの人と言っていることが大きく外れていないかどうかなどが判断の基準になるでしょう。