きょうの話題に関連して、シベリア開発がある。環境問題等は無視してまず開発ありで考えることとして、シベリア開発にはカネがかかる。 それはどこかが出すとして、もうひとつ、人手がかかるのである。 奴隷解放後の米国で、大陸横断鉄道をつくったのは、実質奴隷労働をおこなった中国人労働者であるが、シベリア開発にはどういうひとびとが人手として使われるだろうか。 シベリアはもともと人口密度が低い場所で、たとえばウイグルのように現地人に奴隷労働をさせることもできない。大戦後のような日本人捕虜もいない、となれば、やはり中国国内格差の下のほうにいる、多数の貧しい中国人(漢民族)であろうか。 この点、わたしは、ロシアは中国人が多数ロシア国内に浸透してくることを歓迎しないと考えている。となると、結局、奴隷労働は北朝鮮人が担うことになるのであろう。 それとともに、ロシアと北朝鮮の関係が深まっていく、ロシアが北朝鮮の政治や金王朝にもクチを出していくようになる、と想像している。その結果そこにはあらたにロシアと中国との緊張関係も生まれるだろう。 半島については、中国と米国(と日本)の争いのように考えがちだが、もともと日清戦争のつぎには日露戦争があったのだ。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
きょうの話題に関連して、シベリア開発がある。環境問題等は無視してまず開発ありで考えることとして、シベリア開発にはカネがかかる。
それはどこかが出すとして、もうひとつ、人手がかかるのである。
奴隷解放後の米国で、大陸横断鉄道をつくったのは、実質奴隷労働をおこなった中国人労働者であるが、シベリア開発にはどういうひとびとが人手として使われるだろうか。
シベリアはもともと人口密度が低い場所で、たとえばウイグルのように現地人に奴隷労働をさせることもできない。大戦後のような日本人捕虜もいない、となれば、やはり中国国内格差の下のほうにいる、多数の貧しい中国人(漢民族)であろうか。
この点、わたしは、ロシアは中国人が多数ロシア国内に浸透してくることを歓迎しないと考えている。となると、結局、奴隷労働は北朝鮮人が担うことになるのであろう。
それとともに、ロシアと北朝鮮の関係が深まっていく、ロシアが北朝鮮の政治や金王朝にもクチを出していくようになる、と想像している。その結果そこにはあらたにロシアと中国との緊張関係も生まれるだろう。
半島については、中国と米国(と日本)の争いのように考えがちだが、もともと日清戦争のつぎには日露戦争があったのだ。