こんばんは。 8日の道場、ひと言で感想を述べるのは難しいですが、小林先生が「ベーシックインカムだけはいかん!日本人の労働観を狂わせる。」と力説されていたのが印象に残りました。 少し個人的な経験を述べさせて頂きます。私は30代半ばの時にドクターストップが掛かると同時に障害者手帳を交付されました。青天の霹靂でした。思い起こせば、不眠やうつ状態がかなりの長期に及んで、安定的に仕事が出来ない状態でしたので、主治医が見かねたのだと思います。 ショックでしたが気を取り直して、障害者雇用枠での就労を目指しました。しかし、当時は精神障害者に対する求人は皆無で、ダメもとで応募しても門前払いでした。 荒れました。振り込まれた障害年金で遊びまわりました。自分で稼いだ金で飲む酒の旨さは知っていたので、虚しさと情けなさだけが募りました。 障害年金は正当な権利とは言え、不労所得は多かれ少なかれ人を堕落させます。自分は本当は働きたくないのではないか?むしろ望んだ通りでは無いのか?と幾度も自問自答しました。自身がこのような状態に陥って、はっきりと思い知らされました。人間は基本的に「働きたい生き物」であると。なにも憲法で勤労が国民の義務と定められているから働くわけでは無いと。 昨年、体調もある程度快復したので、一念発起して久々に仕事らしい仕事をして、職場の食堂で夕食時のみ提供される生ビールを飲みました。生きている実感を味わえました。数ヶ月後に大幅に体調を崩して離職、というオチがなければもっと良かったのですが。急に実母の介護が必要になりまして、「容量」をオーバーしてしまいました。 ベーシックインカムは『罠』です。定期的に支給されるという点では、障害年金も似たようなものだと思います。勤労意欲が完全に削がれることは無いにせよ、仕事に対する「覚悟」は少し削がれてしまいます。仕事を辞めても何とかなりそうだ、という隙が生まれます。私も、もう少し踏ん張りが利かなかったものかと悔やんでおります。 あくまでも個人的な感慨ですので、事情があって就労出来ない方や障害年金受給者を批判するものではありません。私自身も今、そのような状況ですし。 日々、生活のために必死で働いておられる方々からすれば何とも生ぬるい話かも知れませんが、何かのご参考になれば幸いです。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。
(ID:88590926)
こんばんは。
8日の道場、ひと言で感想を述べるのは難しいですが、小林先生が「ベーシックインカムだけはいかん!日本人の労働観を狂わせる。」と力説されていたのが印象に残りました。
少し個人的な経験を述べさせて頂きます。私は30代半ばの時にドクターストップが掛かると同時に障害者手帳を交付されました。青天の霹靂でした。思い起こせば、不眠やうつ状態がかなりの長期に及んで、安定的に仕事が出来ない状態でしたので、主治医が見かねたのだと思います。
ショックでしたが気を取り直して、障害者雇用枠での就労を目指しました。しかし、当時は精神障害者に対する求人は皆無で、ダメもとで応募しても門前払いでした。
荒れました。振り込まれた障害年金で遊びまわりました。自分で稼いだ金で飲む酒の旨さは知っていたので、虚しさと情けなさだけが募りました。
障害年金は正当な権利とは言え、不労所得は多かれ少なかれ人を堕落させます。自分は本当は働きたくないのではないか?むしろ望んだ通りでは無いのか?と幾度も自問自答しました。自身がこのような状態に陥って、はっきりと思い知らされました。人間は基本的に「働きたい生き物」であると。なにも憲法で勤労が国民の義務と定められているから働くわけでは無いと。
昨年、体調もある程度快復したので、一念発起して久々に仕事らしい仕事をして、職場の食堂で夕食時のみ提供される生ビールを飲みました。生きている実感を味わえました。数ヶ月後に大幅に体調を崩して離職、というオチがなければもっと良かったのですが。急に実母の介護が必要になりまして、「容量」をオーバーしてしまいました。
ベーシックインカムは『罠』です。定期的に支給されるという点では、障害年金も似たようなものだと思います。勤労意欲が完全に削がれることは無いにせよ、仕事に対する「覚悟」は少し削がれてしまいます。仕事を辞めても何とかなりそうだ、という隙が生まれます。私も、もう少し踏ん張りが利かなかったものかと悔やんでおります。
あくまでも個人的な感慨ですので、事情があって就労出来ない方や障害年金受給者を批判するものではありません。私自身も今、そのような状況ですし。
日々、生活のために必死で働いておられる方々からすれば何とも生ぬるい話かも知れませんが、何かのご参考になれば幸いです。