7月1日より、お店でのレジ袋が有料化となりました。
環境対策として、レジ袋の使用量を減らす取り組みです。
私の母親がテレビのワイドショーでこの問題の事を見て
「ウミガメとかが海洋ゴミの影響で酷い目にあっている。」と
嘆いていました。
丁度、私も「清水科学工業（株）」というプラスチック製品の
会社がHPに挙げた「ポリ袋は実はエコなんです」とう訴えを
見ていましたので、そこで感じた事を母親に説明しました。

主な内容としましては
・ポリエチレンからは理論上、ダイオキシン等の有害物質が発生
　しない事。
・レジ袋は原油をガソリンや重油に精製する際に発生する不要な
　余り物を資源にする点が、かえってエコだという事。
・ポリ袋がゴミとして発生するのは、自治体のゴミの0.4％。

あと、これまではイメージ的に、環境には紙袋の方がやさしそう
だったのですが…。
・ポリ袋は紙袋の70％のエネルギーで製造が可能。
・ポリ袋製造に必要な水の量は、紙袋の25分の1。
・ポリ袋の輸送に必要なトラックの量は、紙袋の7分の1。
などと、紹介されていました。

また、プラスチック類のみの漂着ゴミとしては、ポリ袋というのは
全体の0.4％しかありません。
※ちなみに、最も多いのが「魚を捕る為の漁網やロープ」で41.8％。
　「飲料用ボトル（ペットボトルとかでしょうね）」が7.3％です。

あと、日本で発生する年間のプラスチックごみの量が900万トン。
その内、ポリ袋が20万トンで全体から見て占める割合が2.2％です。
更に、20万トンの内、ポリ袋が海洋ゴミとしてカウントされる量は
240トンだそうです。

こうして見ますと、ポリ袋というのはゴミ全体で占める割合では
結構下の方です。
勿論、海洋生物に与える影響はありますし、清水科学工業さんも、
その点は開発による解決を目指すとしています。

このレジ袋騒動、新型コロナ騒動と似ている様に感じます。
ウミガメがポリ袋の被害に遭っている所を印象的にテレビで流す。
こういった事例が物凄く沢山あるかの様にです。

ポリ袋もゴミ界では実は「雑魚」なのですが、世間の取り上げ方に
よって、一気に「ゴミ界の悪のスーパースター」に格上げ！
本来は、ポリ袋が海に流れてしまう様な捨て方を責めるべきなの
ではないですか？

他の死亡リスクに比べてしょぼい結果しか出ていない新型コロナに
対しては、手洗いとうがいの習慣化（インフルエンザ流行時に、これすら
行っていない方、物凄く沢山居ますよね。）、病院や風邪を患って
いる人と会う時はマスクを着用する。
今の結果（少なくとも日本では）を見るにつけ、その程度の対策で充分な
ウイルスなのに、テレビやラジオによって「死亡リスク界の恐怖の新星！」
に、祭り上げられていますからね。