菊地成孔(著者) のコメント

菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>35

 パムホッグは、<最高にサクセスして、レディガガの衣装コース(露出癖系)>にある、久しぶりにベアニップルを全く気にしないイギリスの女性デザイナーで、漠然とチェックはしていましたが、これは知りませんでした笑。これは明らかに社費ー部とかではなく「マスク」なので、日本かどこかのマスクを見て着想を得たんでしょうね笑。

 モデルちゃんは(良くも悪くもなく、普通の意味で)頭クルクルパーなんで笑、社会問題に関しては、敏感かつ熱狂的ですぐに冷めますんで(リアルファーの問題とか、プラスティック素材の環境汚染の問題とか、痩せすぎや若年女性の濃いメイクの問題とか、3年、、、いや、2年以上キープされたことないですね笑)、インスタもファッションウイークもすぐに戻ると思いますよ。

 ウィルスミスは流石に賢明というか、これは例のフロイドさんの件だけでなく、「一般人報道」に関する、包括的な視点から発言していると思います。

 最初はロバートキャパみたいな「英雄的な戦場カメラマン」が、続いて天安門みたいにケーブルテレビジョンの存在が、国家が見せたくない絵、を「抜いて」きましたが、今はそれが一般人側にも定着し(さっき、文春のオンラインを見ていたら、タレコミを公募していました。僕が予想していた時代が来ましたね。これは発達の果てではなく、マスメディアができる以前に先祖返りした形ですが)、一方、ウィルスミスはこれも含んでいると思うんですが、体制側の「監視カメラ」も、ものすごく増えています。差別する側も、される側も記録映像を武器にし、映像を撮り、見せる事に就寝するので、肝心の「差別行為」をどうするか?というのが勢い空文化し、何もしないか、暴動するかの二択になりがちです。

 トランプがアメリカを分断しているなんて言ってるのは、頭もハートも弱いリベラリストの人たちで、そもそも「アメリカを、カナダと沿岸都市部の共和国と、中部と南部のコンサバ地帯の旧アメリカに分断するんだ」と言って、いたずら書きみたいな「俺の国境線」を引いて、ネットにあげまくったのは、ゴアが落選した時のリベラリストです。アメリカを、「(我々のように)頭の良い、進んだ、意識の高い人たち」と「保守的なバカ」に<分断>したいのはリベラリスト側の欲望で、現状の人種差別に関しては少なくとも<分断>ではなく、もっともっと複雑だと思います。トランプの経済対策に関する(いくら応急措置的とはいえ)手腕は、僕は「やったな」と感心しました。死んでも恐慌は起こすまいという覚悟と余裕が感じられます。典型的なフロイドになりますが、<分断>を望んでいる連中が、違う<分断>に興奮して、自分の敵に責任をなすりつけ用としているだけですね。アメリカという国家が第二次南北戦争を待ち望みながら出来ない。という状態のままであることを、世界中の人々が認知すべきです。

 僕がバラクの側近だったら「お前もう少し黙れよ」「そのノーベル賞は<私は演説したに過ぎないので>と言って返上しろ。持つだけ恥だぞ」と、ものすごく丁寧に言ったと思います。何度も書きましたが、あいつのお陰で「黒人は口ばっかりでなんもできねえ」と完全に見切られたと思います。ラッパーたちが気の毒ですよ。
 

 

No.37 54ヶ月前

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