anamochi のコメント

>>39
この話題はこの場で続けるには相応しくない、概念と価値観と個人個人の言葉の使い方にまで及ぶ複雑な話になるのですが(チープという単語一つでもお互いに込める意味合いや思い描く物が異なる場合があるし)

その雲泥の差なる物はどのような基準からいったいどのような基準に基づいた概念でしょうか?
動きか形か色質感か?
少なくとも自分は「その質感で、その場の空気の中に存在し、その場の光に照らされて見え方映り方をしていれば、少なくとも違和感はない」と同時に
「画面そのもののカッコよさ、面白さ、理屈を超えた魅力があれば、違和感は違和感として認識されない」という価値基準に基づいて判断しております
そしてこの「カッコよければ違和感なんて気にならん」「違和感があったらカッコよくなんて見えない」という二つの価値観を持つお互いは、どれだけ話し合っても決して互いを理解することはできないだろうこともまた承知しております

断っておきますが自分はアメリカ様の(アメリカ様基準としての)技術の高さや潤沢な予算に任せた作り方を否定はしません
ただその直線的価値観のみを絶対化してそぐわない物をチープという「(自分の言葉の基準では)悪意と侮辱に分類される汚い単語」で片づける思想と感性には危険を感じるのです
あなたの言葉の基準からすれば(これはお互い人間である以上仕方のないことですが)どれだけ説明しても「嫌いな誤魔化し」に聞こえてしまうかもですが、
自分にとってはカレーでラーメンを否定するような「確かにある別方向の良さ」を無下にするものであり、
一方的な価値観で空気を強張らせ「個人的には好きなんだけど…」という微かな呟きにさえいちいち勇気が必要とされるような、そんな邪悪な時代に繋がりかねない、釘を刺さざるを得ない書き込みだと思えるのです

CGに限りませんが、アメリカ様の画面の魅力は「現実(に存在したらこう見えるだろうなという画面)のシミュレート」にあり、
日本の魅力は「(作り手側の狙いを越えて)現実に似せながら、なおもそこに現れる「別の現実」を垣間見せてくれる」ことにあると思えます
「何らかの魅力があればそれはもうチープと呼べない。CGの見え方が現実っぽいか否かというたかがx軸ひとつでy軸やz軸やRGB値、味や臭い等々という巨大な可能性を押し込めないでくれ」

自分の感覚を自分の言葉の基準と使い方で連ねてみましたが、テキストというコミュニケーション方法ではおそらく完全には伝わらないでしょう
自分の目にどう映ったか、自分の感性にどう響いたかを相手の目と脳内にコピーペースト(上書きではなく)したい。そうすれば液晶とブラウン管の違いを知るように手っ取り早く「見比べ」ができるし、理屈でなく感覚と概念で理解できるのになあ

No.47 64ヶ月前

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