岡潔の続きです。


大体こんなものの元祖、どこにある。日本人真似ばかりしてる。
ずうっと尋ねて行くと、応神天皇の始めに中国から文化が入った。儒教や仏教どころじゃない。文字や帝王の文化。
孔子もこう言ってる。孝は百行の基（ひゃくぎょうのもとい）。身を立て名を上げ、以て父母の名を顕すは孝の終り也。これを餓鬼道と言う。

私が父母だったら、父母の名を表そうとして人生を送った子孫の出たことを恥じる。
目で見えないものはないと思ってる、結局やはり。
そんな風に皆生きたら、滅びるのは当然と思いませんか。理の当然だ！

それをもっと早く滅びないのが不思議だ、何故だろうと見なきゃ。
日本民族が何故滅びなかったかを説明します、そのうち。実に不思議、当然滅びるはず、こんな生き方して。
だから滅びないには何かがある。
つまり、ここで言う日本民族の心という一本の木がある。
なきゃ滅びてる。枝ばかりだったら。
大体現世主義です、現世主義、どんな風に駄目か。
この、医学は大体目茶ばかり言ってんだけど、一つだけ正しく言ってる。
大脳生理学以外は側頭葉と前頭葉で餓鬼道どころか地獄道なのが医学。
人は出生してから三ヵ年と言ってますが、ちょっと長過ぎますが、まぁ宜しい。
生後三ヵ年、これを「童心の季節」と言う。
童心の季節には、人の子は長期記憶から取って自己の中核を作ってしもう。それ以後それは変えられない。こう言ってる。
短期記憶じゃありませんよ、つまり大脳生理学以外は無意味ということですよ。
例として狼少年なんか挙げてますが、それは正しい。