国家の安定基盤は、国民の生活基盤を確かなものにする、また、人種間の差別を減少させていく努力が不断に求められる。

中国の場合、発展途上段階であるが、領土においても人口においても大国であり、世界第2位の地位を確保し、国連分担金も日本を追い越して、遅きに失したが、第２位となるようだ。人種のるつぼであると同時に、領土拡大策の中で、自治区の問題は多くの問題を含んでいる。都市部と地方の賃金格差も極めて大きい。漢民族が新天地に仕事をを求めて，新疆ウィグル自治区、チベット自治区、モンゴル自治区をに移住が進んでいるが、漢民族と自治区民との経済格差におおきな不満と憎悪が充満している。

中国の巨大な生産工場から生み出される製品を購入する国では、米国以上の国はないといえるのでしょう。米国が巨額な貿易赤字を出しながら購入してくれたから、中国は想像以上の経済成長を遂げたといえる。巨大な生産工場から生産される金額は多額であり、当然米国の赤字も多額となる。米国が自国の経済に対し危機感を抱けば、守りに入るのは当たり前のことであり、中国も米国に依存しない貿易関係を構築していくべきでしょう。

孫崎さんが指摘しているとおり、経済問題では、民間を押さえつけることなどできず、習近平政権も批判と嵐を潜り抜ける貿易政策が不可欠である。日本との外交関係の正常化は避けて通れないのでしょう。日本に対する政治的強弁策は、影をひそめると予想できる。