私は「サムライ」という価値観に拘りすぎるのは、ちょっと違うなと感じます。 むしろ「負けて実を取る」「戦わずして勝つ」という戦国武将の価値観の方が、この場合はふさわしいかな、と個人的には思っています。 一戦ごとの刹那的な視点ではなく、「繋げる・伝える・残す」という視点がなければ、サッカーにせよ野球にせよラグビーにせよ、団体競技は強くなっていきません。 ラグビーW杯は、南アフリカに勝利するという偉業を「残す」ことを選んだのだと思います。 そもそも日本はグループリーグ内ではFIFAランキングが最低であり、相手のポーランドは一桁台という大きな格差がありました。 その際に、何故「弱者の戦略」を採ることがここまで批判されなければならないのか、私には理解出来ません。 「玉砕覚悟」は「勝利至上主義」に繋がりかねず、それが極めていびつなかたちになったのが日大アメフト部ではないのでしょうか? プロが「勝利至上主義」ではなく、「結果至上主義」を採るのは当然だと思うのですが。 もちろん、こんな戦略を採る必要がないように、既に得点できている必要はありました。 その点の反省、そして監督や選手の葛藤は試合後のインタビューで充分に伝わってきましたので、これで「結果良ければ全て良し」と思っている人はさすがにいないでしょう。
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小林よしのりチャンネル
(ID:2345820)
私は「サムライ」という価値観に拘りすぎるのは、ちょっと違うなと感じます。
むしろ「負けて実を取る」「戦わずして勝つ」という戦国武将の価値観の方が、この場合はふさわしいかな、と個人的には思っています。
一戦ごとの刹那的な視点ではなく、「繋げる・伝える・残す」という視点がなければ、サッカーにせよ野球にせよラグビーにせよ、団体競技は強くなっていきません。
ラグビーW杯は、南アフリカに勝利するという偉業を「残す」ことを選んだのだと思います。
そもそも日本はグループリーグ内ではFIFAランキングが最低であり、相手のポーランドは一桁台という大きな格差がありました。
その際に、何故「弱者の戦略」を採ることがここまで批判されなければならないのか、私には理解出来ません。
「玉砕覚悟」は「勝利至上主義」に繋がりかねず、それが極めていびつなかたちになったのが日大アメフト部ではないのでしょうか?
プロが「勝利至上主義」ではなく、「結果至上主義」を採るのは当然だと思うのですが。
もちろん、こんな戦略を採る必要がないように、既に得点できている必要はありました。
その点の反省、そして監督や選手の葛藤は試合後のインタビューで充分に伝わってきましたので、これで「結果良ければ全て良し」と思っている人はさすがにいないでしょう。