兵頭新児(著者) のコメント

兵頭新児 兵頭新児
(著者)

SKYLINE様の意見について。

>前にも書いたけど「男性ジェンダーのデメリット」には自覚的なくせにジェンダーフリーに反対するのは何故?

既に本記事でも述べられている通り、まず「フェミニズムの主張するジェンダー観」が過ちである以上、そんなものに賛成できるわけがないというのが答えなのですが。

「いや、『男性もスカートを履け』といった主張には賛成できないが、男性ジェンダーのデメリットを解消し、男性を救うという形のジェンダーフリーもあるのではないか?」

といったリクツも、考え得るかも知れません。
実は「男性差別論壇」(いや、そんなものはないのですが)でもそうした意見の主は、結構多い。その中には親フェミニズム派も反フェミニズム派もいます。
「ジェンダーフリー」を説きながら反フェミニズム派というのも奇妙と言えば奇妙ですが、それは結局、「男性ジェンダーにはこんなにもデメリットがあるぞ」という指摘に対して、フェミニズムが誠意ある対応をしてこなかったから。
逆から言えば、「男が得」というレトリックのウソがばれちゃったから。
また、ゼロ年代以降のフェミニズムが弱者男性を容赦なく叩き出したことも大きいでしょう。
つまり、ジェンダーフリー派にとってすら、実はフェミニズムは既に敵対すべき存在となってしまっているわけです。
だからこの時点であなたの設問は、フェミニズムの正当性を主張するためのものとしては、既に意味をなしていない。

ぼく自身のスタンスを述べるのであれば、「もし仮にそうしたジェンダーフリーが実現可能であれば好ましい面も多分にあるが、でもムリだろう」というものです。
例えば、ここまでフェミニストが頑張ったのに、主夫が増えている様子はとんとない。
何故か。それは女性たちが、婚活ブームを見てもわかるように、キャリアなど全く目指していなかったからです。
主婦の方が楽だという判断だったんですね。
つまりフェミニズムは、フェミニスト含む女性たちがいかに女性ジェンダーの上に安穏としているかを、実に明快に証明してしまったわけです。

>上野は「戦争にそもそも反対だから」女性の徴兵を進める大義名分にフェミニズムを使うなって言ってるであって「危険な作業だから」ではない。

おっしゃる通り。
そしてそれを、「話のすり替え」というんです。ぼくが既に言った通り。
フェミニストの発言は、こうした「相手の主張の一歩後を行っている」ことが多いような気がします。

>例えばアファーマティブアクションを導入してこれらの職種における男女比を等しくしようって主張には賛成する?

いかなる場合でもアファーマティブアクションには賛成できません。

>みんなよくこんな詐欺師(それも言ってること穴だらけの)みたいな奴の言うこと信じるよな……。

ここに書き込んでくださった方の多くは、ぼくの言うことを信じているわけではありません。
それぞれが考えて、ぼくと同じ結論に辿り着いたわけです。
何しろぼくたちは「政治や教育を牛耳って大掛かりな洗脳工作を行う」なんてこともできませんので。
いや、そのような手法に頼れば「言ってることが穴だらけの詐欺師」でも、信じてもらえるらしいという実験結果は既に出ていますが……。

No.22 147ヶ月前

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兵頭新児の女災対策的随想

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