トロツキスト? のコメント

お邪魔します。既出なら恐縮。

うちは地方紙を取っているのですが、改憲についての話が載っていました。共同通信配信記事の様です。

専修大・岡田憲治教授の記事で、タイトルは「論考2018 『9条守るため改憲を』 理念・軍事統制 規範整え」。
それによると、現在9条に関する立場は、次の3つに大きく分類できるとの事。

1.憲法は最小限の防衛力のみ認めているとの「解釈護憲派」。
2.集団的自衛権すら容認しているとの「解釈改憲派」。
3.自衛隊を憲法に位置付けるべきとの「明文改憲派」。

さらに、3の「明文改憲派」も分かれ、
3-①.国家権力を縛る憲法を否定し、“国民も憲法で縛れ”という「反憲派」。
3-②.恥ずべき押しつけ憲法に代わる、自主憲法を目指す「自憲派」。
3-③.立憲主義強化の為の改憲を目指す「修憲派」。
3-④.「そろそろ改憲で良くね?」という気分の「気憲派」。
・・・と分析しています。

岡田教授は「憲法は神棚には無い」とし、「護憲」とは“あの条文”を守る事では無く、憲法規範の機能を整備する事である。憲法に照らして“できないこと”が有る事を、法・制度で設計・構築する事だ。と主張されています。

また、軍事組織の暴走を防ぐ策についても言及。
現在、「それはできない」との規範が機能していない。それは、今まで「集団的自衛権を認めない」と、解釈の余地の無い修正をしなかったからだと述べています。
また、戦力では無いとの理屈が軍法整備の放置へ至っている。今のままでは、自衛隊員が、海外での戦争犯罪の責任を、個人で被る恐れがあるとも指摘。
その上での問題点として、国外には「無法組織を国外派遣している」との不信を与え、国内には、災害要員か安保要員か曖昧な隊員に、国の命令で死んでくれと言う事に成ると主張しておられます。

岡田教授は、「戦争などまっぴら」の感情を持ちつつ、軍を世界標準の制度で統制する為、立憲主義の「補修作業」が必要だと指摘。
その改憲なら、“9条の理念”を「思想的」に守る為、「政治的」に支持する。と考えを示しておられます。

また、安倍氏が、「軍隊など無い」とする9条に、軍隊である自衛隊を併記すると言う、憲法を破壊する矛盾した案を示している事に言及。
このままでは、この案が、「3-④.の“悪意無き”「気憲派」」に承認される恐れが有るのではないか。と注意喚起しています。

原稿は最後に、「悪夢を見たくない友たちよ。死守すべきものの為に、きちんと「政治」をやろうではないか。」と締めくくっておられます。


山尾議員や、「ゴー宣道場」の議論している方向は、上の分類の「3-③.「修憲派」」に当たるでしょうか。
岡田教授がどの様な方なのか存じ上げないですが、最後の檄文には同感です。「道場」は、岡田氏の呼びかける、「政治」にあたるのかもしれません。
今回の記事を読んでいて、「九州・ゴー宣道場」がどうなるか楽しみになりました。


この記事。有料記事ですが、「沖縄タイムス」でUPされている様なので、一応貼ります。
◆「[論考2018]/岡田憲治/憲法9条を巡る議論/解釈違いで複雑な体に規範の機能整備が必要」:沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/253834


長文の引用済みません。

No.141 71ヶ月前

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