笹幸恵さんの「上から目線の被害者ヅラ」と題したブログを読んで、異論があるので書かせていただきます。
まず、このブログにはこの事件に直接関係のない、第三者の方々に対する配慮が決定的に欠けています。公共性が欠如した、泥酔した客を放置されたタクシードライバーの方の気持ちを「まず最初に」考えれば、いつ嘔吐するか分からない知人をタクシーに放置して帰らせたりはまずしません。さらに、タクシーにも迷惑をかけると一言入れておいてから、宿泊先のホテルで一緒におりて、ホテルのロビーのトイレで存分に吐かせればいいと言っておりますが、泥酔した人間は間違いなくトイレへ綺麗に吐くことはなく、つまり、吐瀉物の後始末は一生懸命お客様のために働いているホテルのスタッフの方々の仕事になります。その後はどうするのでしょうか？ホテルのロビーに泥酔者を寝かせるのでしょうか？他の大切なお客さんの視界に入るロビーに泥酔して真っ青になった女性が寝るなど言語道断、公共性のかけらもないただの営業妨害でしょう。
「公」とは当事者同士間で意識すれば良いものではありません。公共心とは自分自身の問題とはまったく関係のない、第三者の方々の気持ちを最大限に慮って初めて成立するものです。