束原雨侠_Z.Ukyo のコメント

もくれんさんの記事を、大変興味深く読みました。
まず最初に、ドラッグとしての大麻には当然、断固反対だと前置きをしておきます。

そのうえで、自分は環境保全に関心があり、麻の持つ可能性には興味を持っています。むしろ麻薬中毒患者がその理屈を隠れ蓑に、覚醒剤として利用している事が、エコロジーとしての大麻利用の障害になっている、という見方もできると思います。逆に言えば、麻薬中毒患者がエコロジー思考を利用しているからと言って、エコロジー自体が間違っているわけではありません。

無論、あくまで今現在の考えなので、大麻草が百害しかないと証明されるなら考えを改めますが、ここでは誤解を恐れずに、思っている事をそのままアウトプットする事にします。

アメリカの話ですが、かつて大麻取締が法制化された背後に、新聞王と呼ばれたウィリアム・ハーストという人物がいました。それまで新聞紙は大麻紙で製造されていたのですが、ハーストの圧力によって大麻に規制がかけられました。安価な大麻紙ではなく、自身の保有する森林のパルプで新聞を発行して利益を得るためです。
大麻紙の利用率を上げれば、木材の使用を減らすことができます。これは麻薬中毒患者に言われるまでもなく、世界で研究されているデータです。成長の早い大麻草(100日程度で育つ)は、消費される紙の原料として見直されています。

大麻草は安倍昭惠らが言うような、日本古来の植物でも何でもない、世界中で使われてきた植物です。こうした、何でも国粋主義に結びつけるカルト思考もまた、シンプルな議論の障害となります。大麻草の有用性を訴えた瞬間に、彼らと同一視されかねません。

繰り返しますが、これは麻薬としての大麻利用を推進しようというものではありません。医療大麻に関しては全く勉強していないので、わかりません。

やや挑戦的な内容になってしまったので、少し面白いデータを。実は日本人の大半は、日常的に「大麻をやって」います。食卓に七味唐辛子があったら、原材料を見てください。「麻の実」と書かれているはずです。これは文字通り大麻草の実で、吉川英治の孫だか誰だかが、これを用いて大麻を栽培して(まれに加熱が足りず生きているものがある)、逮捕されています。

反論ではないと断っておきながら、少々反論調になってしまった事、そして長文になってしまった事をお詫びします。頭に入っているデータを適当にまとめただけなので、実際きちんと勉強し直すと、考えを改める事になるかも知れませんが、これが今現在の自分の考えです。

No.37 92ヶ月前

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