トワージ のコメント

さて、笹さんの『「日本男児」という生き方』の全体の感想を述べようと思いますがその前に一つ。

安倍でもわかる政治思想入門(適菜収)
昭恵でもわかる大麻注意入門(泉美木蘭)

前者は書店に置かれてますが、それにしても『行政府』の長夫婦のこの惨めさ、いや、この字面にむしろ笑ってしまう人もいるかもしれません。その感性は間違ってないとは思いますが、正直言って笑えないです……。
あと麻はただの繊維の材料と書きましたが、一方で「縄」は神聖視していたようです。が、繊維の麻はただの麻だ。


閑話休題、日本男児について。全体的な感想は前号で6章まで読んだ時に書いたのとあまり変わらないですが、なんというか、笹さんの方が余程縄文からの伝統を無意識から理解しているんだなと思いました。大麻崇拝に走るような馬鹿なことをするのは縄文魂を全く理解していない人です。

他方、作中に度々出てくる「日本男児」(以降「漢」と表記します)はある意味、男をあてにしてなかった縄文時代に終止符を打った存在になったのではないかと思うのです。勿論それが悪いこととかそういうのではなく、むしろ半径50mしか頭に入らない(当作表現)女の社会を「国」として纏めあげ、「天皇」が産まれる下地を作り上げ、シナや欧米に侵略されないくらいの力を育んだのは間違いなく漢の功績です。神話で言うならイザナギの登場が日本の歴史の大転換点(縄文人に学ぶ曰く)。当時は生活のほぼ全てを女が担っていた、けれども漢には敵わなかった。女も漢も現代人より余程逞しく、故にどちらかが放伐されるということもなく、その下地があってこそ「天皇」という奇跡的な存在が現れたと考えます。
紀記は大まかに神話と歴史に区分されているようですが、その神話こそ、文字もなく、家族単位で縄張りを構成しそれが点在していた縄文人を総括して描いたものではないかと見ています。
というわけでこれからゴー宣道場に置かれてた古事記伝をじっくり、読んでいこうかと思います。

と同時に私が「男の娘」や「漢女」に惹かれるのは彼らが「日本男児」と「大和撫子」のハイブリッドに期待しているのかなと思いました。

そして、再度言いますが、天皇陛下はそのハイブリッドを確実に体現されている存在だと確信しています。勿論今上陛下は男の娘ではありませんが、その生き様に惹かれるのが「恋闕」であり、この感情は天皇陛下以外には抱かないのも道理でしょう。

ああもう、また長くなってしまった。

No.34 92ヶ月前

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