なるほど、この件に関して大衆が踊らされている部分が、確かにあると思うよ。
ただそうやって踊らされている者たちがバカなのか、と言われると、それは少し違うと思う。岡田氏の「バカ」が自分の考えるバカと同じかどうかは知らないけどね。

はっきり言えば大衆の大半の者にとって、「芸能人の引退」なんてものは「どうでもいい」ことなんだよ。岡田氏は「突き詰める」ということが好きなのかもしれないが、それも言わば「趣味」なんだ。いや、岡田氏の立場的には仕事とも言えるのかもしれないな。
だが例えば道端のアリを見て、「ふむふむ、これはアリだが……どんな種類で、どんな習性を持っているんだ？」となる者はなかなかいないし、実際それを調べなくとも普通に生きていけるんだ。
ではその調べない者を「バカ」とするのか？ということだ。むしろそんなことに一定以上の時間を費やす方が愚かだ、と言う者もいるだろう。

ではなんで「どうでもいい」ことにTwitterなどで何か発信するかと言えば、大雑把に言えばやはり「ストレスの発散」に集約されると思う。
細かく言えば、個人的に「どうでもよくない」ことを批判するために「どうでもいい」ことを利用しているだけだったり、とにかく喧嘩をしたいという嗜好だったり、人と繋がっている感覚を得たいがためだったり。
そういう者たちにとっては「情報」は情報ではなく「オモチャ」なんじゃないかな。オモチャで遊ぶ「趣味」だ。
そういう意味では岡田氏の「趣味」と大差がないように思える。もちろん、これは批判でも否定でもない。ただ自分の思ったことで、これを発信していることも自分の「趣味」だ。