孫崎先生がおっしゃる通り「リベラル勢力の癌は連合である」と私も思います。そのガンの生成にちょっとだけ思考をめぐらせますと次のことが言えるのではないでしょうか。 日本の資本主義は第二次大戦後しばらく続いた戦争を悔い改める時期を経てからは米国の資本主義をひたすらお手本として追いかけやっと今「連合」の変質によって追いついたのではないかと私は思っています。もう日本には一時期目指した米国型の巨大産業別組合や企業別組合の闘争理念は存在しません。米国では戦前、戦中、戦後を通じて巨大財閥が組合潰しに血眼で取り組み、労働組合に理解を示していたフランクリン・ルーズベルト追い落としのクーデターを起こすほどで、彼らは今も尚イタリア・ムッソリーニの「コーポレイテイズム」を熱く信奉しそのイズムを実践しているのです。その流れでサッチャリズム、レーガノミックスの運動が起こり組合潰しは勢いを増し、現在あるような組合の影が薄い米国の体制が出来上がった。 続く
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
孫崎先生がおっしゃる通り「リベラル勢力の癌は連合である」と私も思います。そのガンの生成にちょっとだけ思考をめぐらせますと次のことが言えるのではないでしょうか。
日本の資本主義は第二次大戦後しばらく続いた戦争を悔い改める時期を経てからは米国の資本主義をひたすらお手本として追いかけやっと今「連合」の変質によって追いついたのではないかと私は思っています。もう日本には一時期目指した米国型の巨大産業別組合や企業別組合の闘争理念は存在しません。米国では戦前、戦中、戦後を通じて巨大財閥が組合潰しに血眼で取り組み、労働組合に理解を示していたフランクリン・ルーズベルト追い落としのクーデターを起こすほどで、彼らは今も尚イタリア・ムッソリーニの「コーポレイテイズム」を熱く信奉しそのイズムを実践しているのです。その流れでサッチャリズム、レーガノミックスの運動が起こり組合潰しは勢いを増し、現在あるような組合の影が薄い米国の体制が出来上がった。
続く