次回から、悩み相談にどんどん答えていきます!
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※採用された場合、プライバシーに考慮して&読みやすくするため、文章を一部修正させて頂くことがあります。

さて!本日は一緒に悩み相談に答えてくれる、プロのカウンセラーの友人を紹介します。
カリスマカウンセラー、ヒーヤンって誰やねん?

■8割の内定率!ポカホンタスの魔法とは?

アル:ヒーヤンは私の15年来の友人で、ポカホンタス似の美女です。うちの夫は「カレクックに似てる」と言ってるけど。

ヒーヤン:まあ、あっち系よね。

アル:背が高くスリムで地黒。
そんなヒーヤンは、もともとは大学や就業支援センターなどで「就職支援カウンセリング」をメインにやっていて、そこから他のカウンセリングの依頼も受けるようになり、現在に至ると。

ヒーヤン:はい、今はフリーのカウンセラーとしてやってます。あとコミュニケーション講座の講師なんかもやります。

アル:ヒーヤンがカリスマと呼ばれるゆえんは、「自称コミュ障・引きこもり・ニート」といった相談者を得意として、そのうえで「8割の内定率」という驚異の実績を誇っていたから。

ヒーヤン:まあ得意というか、結果的にそうなった感じだけどね。
人とコミュニケーションするのが苦手な相談者が、私を指名してリピートしてくれることが多くて。それで内定が決まるから「あいつに担当させよう」って流れになっていった。

アル:それってなぜだと思う?

ヒーヤン:私は相談者を否定も批判もしないし、「ああしろこうしろ」とか一切言わず、まず相手のことを知ろうとするんだよね。リラックスして会話しながら、いろいろ質問していって。

人って自分に興味をもって聞いてもらうと嬉しいからさ。会話する中で「この人は本気で自分のことを考えてくれてるな」と信用して、他人に心を開くのが苦手な相談者も、どんどん話してくれるようになる。で、話すうちに「こうしようかな」と自分で考えて動けるようになる。

アル:カウンセリングの基本ってそうだよね。こっちが答えを与えるんじゃなく、相手が答えを導き出せるようサポートするっていう。

ヒーヤン:そうそう。

アル:あと、ヒーヤンは人に話をさせる才能があると思う。私もすごく落ち込んでる時でもヒーヤンとしゃべると元気になるから。これはポカホンタスの魔法だなと。

ヒーヤン:カレクックでもあるがな。

アル:カレクックには「相手の傷口にカレールーをすり込む」という必殺技があるんですよ(笑) 

ヒーヤンはカウンセラーが天職だと思うけど、カウンセラーも色々いるでしょ。「ああしろこうしろ」と押しつけてきたり、相手の意見を否定して正論を吐くカウンセラーもいるし。
コミュニケーションが苦手な人が勇気を振り絞って来てるのに、否定されたら二度と行きたくなくなるって、そんなこともわからんか?と思うよ。

ヒーヤン:まあ、ほんとカウンセラーも色々だから。正論を言われて解決するならそもそも悩んでないんだけど、わからないカウンセラーもいるんだよなあ。

アル:ヒーヤンの相談者はみんな「楽しかった」と言うんでしょ?

ヒーヤン:うん、「先生と話すのが楽しかったから、カウンセリングが待ち遠しかった」とか言ってくれる、ありがたいことに。
私の目標は就職させることじゃないから。「相談者が少しでも楽しく生きられるようになること」だから。
今より生きづらさが減って、「人と話すのって悪くないな」と実感できて、じょじょに自信がついて「外に出て働いてみようかな、ためしに就活してみようかな」と思うようになって、結果的に内定につながるって感じ。

アル:私もオクテ男子向けに恋愛指南を書いてるけど、目標は「彼女を作ること」じゃなく「異性と自然に楽しくコミュニケーションできるようになること」だから。
異性が苦手で会話できないと生き辛いし、就活や仕事でも苦労するからね。

見た目やコミュ力を磨いて自信がついて、女子と話せるようになって、女友達ができて…結果的に「彼女ができた」「結婚しました」って読者の人たちが報告をくれる。「まだ彼女はできないけど、毎日が楽しくなりました」とか。

ヒーヤン:私の場合も、たとえば何年も引きこもってて、人に対して不信感も強いし会話できなかった子が、私のことは信頼してくれて、アドバイスを素直に聞いてくれるようになって。で、アドバイスを実践することで「一歩ずつ前に進めている」と実感して、自信をつけていく。
…そういう子は「褒めてもらえたのが嬉しかった」って言うよ。

アル:誰からも褒められない生活をしてきたんだもんねえ。

ヒーヤン:だから本当にカウンセリングを楽しみにしてくれる。
毎回、予約より早めに来て…私、いつも自販機の前でジュース飲んで休憩してるんだけどさ。そしたらそのジュースを買って待っててくれたりとか(笑)。
就職が決まった最後の日、花束とお手紙をくれて「先生に出会えてよかったです」と書いてたりとか。

アル:いやーそれは嬉しいなあ!

ヒーヤン:めっちゃ嬉しい。

アル:それまで自分を受け入れてくれる人や信用できる人がいなかっただろうから、ヒーヤンに受け入れて褒められたらすごく嬉しいし、がんばろうと思うよね。

ヒーヤン:手前味噌だけど、内定報告を電話ですませる相談者も多いけど、私の相談者は必ず報告に来てくれる。私が不在だったら、また来てくれたりとか。

アル:カウンセラーはそうじゃないと。読者から「就活がうまくいかずコミュニケーション講座を受けたら、講師に人格否定されて人と接するのがますます怖くなった」ってメールをもらったことがあって。そういう講師には「アンタその仕事向いてないぞ!」と言いたい。

ヒーヤン:「二度と相談なんて行くもんか」って思っちゃうよね。お医者さんと同じで、カウンセラーも色々だし、合う・合わないもあるから、自分に合うカウンセラーを見つけてほしい。

■「自分が辛いと言える場を作ること」

アル:私がやりたいのは「自分が辛いと言える場を作ること」なんですよ。
悩み相談を10年近くやってきて、読者から何万通のメールをもらったけど「誰にも言えず、1人で抱え込んでる子」がすごく多いから。
他人に助けを求められなかったり、周りに信用できる人がいなかったりで、本当にひとりぼっちで苦しんでる。とくに虐待を受けた経験とかは、他人に絶対言えなかったりするし。

ヒーヤン:他人に言えないのは本当に辛いよね。

アル:まあ「チンチンがちっさいんです」みたいな悩みもあるけどさ(笑)。深刻な悩みでもライトな悩みでも、どんなことでも言える場があるといいと思う。
あとニコ動は男性読者が多いけど、男の子はとくに言えないから。 

ヒーヤン:カウンセリングの場でもそう。女の子は自己開示できる人が多い。「こんな事があってすごく辛かった」と泣きながら話すとか。そうやって本音を吐き出して受け入れられることで、救われるから。
でも男の子は無言になっちゃったり、言葉に出せない子が多いよ。

アル:ジェンダーの縛りも大きいよね。「男は弱みを見せるな」って刷り込み・プレッシャーがあるから。

相談メールでも、女の子は自分の感情を説明できる人が多い。「こんな事があってこんな風に感じた」「こんな環境で育ったから、こんな風に苦しむんだと思う」とか。女の子は自分の内面と向き合って、感情を言語化できるんだと思う。
一方、男の子は「彼女ができなくて辛いです」って超短文を送ってくるか、客観的事実をバーッと長文で書いてくる人が多い。

ヒーヤン:カウンセリングでも、男の子は感情を把握して説明するのが苦手な人が多いよ。
それはジェンダーの縛りもあって「苦しんでる自分を受け入れられない」のも原因だと思う。「こんなことで苦しむ自分はダメだ、甘えてる、もっと強くならなきゃ」っていう。

アル:それが男の子の辛さだよね。
1人暮らしの高齢男性の6人に1人が、誰とも会話のない生活をしていて、孤立化しているらしい。
あの世代の男性はとくに「辛い、寂しい」と言えないし、周りに助けを求められない。「弱みを見せたら負けだ、感情を押し殺せ」と育てられてるから。

ヒーヤン:そうやって感情を押し殺して生きてると、自分の感情にも鈍感になるし、他人の感情にも鈍感になるから、対人関係がうまくいかなくなってしまう。
それも感情にフタをするように訓練されてるからなんだけど。

アル:幼少期から刷り込まれてるもんね。転んだ時に「泣いちゃダメ、男の子でしょ!」と言われるとか。
もちろん女の子も辛いんだけどさ。「女らしさ」を押しつけらたり「男以上に努力してエリートになれ」とプレッシャーをかけられたり。
そもそも、男女共に親に否定されて育つ子は多いから。私も毒親育ちだから、若い頃は自傷行為に走ったりもしたし、誰にも言えない辛さはよくわかるよ。

ヒーヤン:1人でも言える人がいたらいいんだけどね。親せきのおばさんとか、近所のおばさんとか…って、おばさんばっかだけど(笑)

アル:私たちがおばさんだからな(笑)。
対談に登場したYくんも、20代の頃、人と話せなくて壁にガンガン頭をぶつけてたらしい。これって男子に多い自傷の一種なんだけどさ。

で、バーで私に出会ってアドバイスを素直に聞いて、いろいろ努力した結果、今は結婚して二児のパパとして幸せに暮らしてる。
そういう些細なキッカケで人って変わるからさ。だから、ちょっとでもお役に立てたらいいなと。

ヒーヤン:うん、一気には変わらないけど、少しずつ何かは変わるから。

アル:秋葉原で無差別殺傷した加藤被告が、事件の前にアーミーショップにナイフを買いに行って、気さくな店員さんと会話して「人と話すのっていいな」ってネットにコメントを残したんだって。結局、そのナイフで人を殺したんだけど。
もし彼の周りにお節介なオバハンやオッサンがいて「飲みに行こう」とスナックとかに誘って、悩みを聞いてあげてたら、殺すところまではいかなかったんじゃないかな?と思う。

ヒーヤン:うん。自分が辛いと言える場があるのは本当に大きいし、「それは恥ずかしくないんだよ、ダメなことじゃないんだよ、むしろそこから出口が見つかるんだよ」と伝えたい。

アル:しかし、めっちゃマジメな話をしてるな!ヒーヤンとはいつも、ろくでもない話しかしないのに(笑)

ヒーヤン:まあろくでもない話も挟みつつ(笑)、マジメに相談にも答えていきたいと思います!

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