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【Minecraft】ゆかりのち を小説化してみた 1日目

2015/05/22 02:41 投稿

コメント:3

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※※諸注意※※
これは「【Minecraft】ゆかりのち ~ゆかりさんが助手になって約束の地を目指すお手伝いをするクラフト~」を小説化してみたものです
基本原作の雰囲気を壊さないようにしてます(たぶん)
筆者は物書きはど素人です

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マイリスト[小説版ゆかりのち]
※※※※※※※

§ § § ゆかりさん、働く § § §

----- 1 -----


「見ろよ!ダイヤ鉱石があんなに!エメラルド鉱石もあるぜ!」

「ほんとだわ!やったわね、ゆかり!これで悠悠自適な暮らしができるわ!」
「えぇ、やりましたね!二人とも!!」

ーーーーこれは昔の、夢……
ーーーーまだ冒険に、未知の探求に、胸を躍られていたころの、夢……
----そして、今では、眩しすぎる、夢……



「…またお昼過ぎまで寝てしまいました。」
既に太陽は大きく上り、外からは村特有の喧騒が聞こえてくる。
「こんな生活をもう何ヶ月続けているのでしょうか。」
そうぼやいても、答えてくれる人はおらず、ただひとりごとが小さな部屋にこだまする。
「私がエメラルドを取らないことで、代わりに誰か一人エメラルドを取れる。そういうことに幸せを感じるんだ、と堕落生活を送ってきた日々。」
と、今の現状への言い訳と客観的事実を口にしても、何一つ現実は変わらなかった。
ベッドから起き上がった目の前には読みかけの本と後で洗おうと思ってた夕食のお皿。
左手の部屋の端にはうっすらと埃が積もった、クラフト台を始めとしたツールキッド。
食糧という名の瓶詰クッキー。
私は堕落の道を究めるのだ!という雰囲気がにじみ出る、そんな部屋の主は、
「村の人々との物々交換に必要なエメラルドもいい加減そこを突き始めました。」
そう言いながら、壁際に置いてあるエメラルドの入った木箱を覗き見る。
4個。
1,2,3……4個。
何度見てもその数は変わらず、現実を否応なく突きつけてくる。
「そろそろ何か手に職を付けないと、生活すらままならなくなりそうです。」
たっぷり熟考したけれども、良い案は浮かばなかった。
「…しかたありません。観念して、働くことにしましょうか。」
(そうと決まれば何か求人募集していないか、村の中心のほうに行ってみましょうか)



そして彼女は、NEET生活まっしぐらだった、結月ゆかりは家から一歩を踏み出した。
その一歩が、彼女の今後の人生を大きく左右することなど、露とも知らずに。
今はただ、再び堕落した生活に戻ることだけを目指して……



----- 2 -----




(やっぱり外に出ると気持ちがいいですね。おかげでついつい道草を食ってしまいました。)
ゆかりが向っているのは村の中心にある求人募集の掲示板。
役場の隣にあり、求人をしたい人が比較的自由に募集できるとあって、利用者は多かった。
「ええと…いくつか募集があるようですね。」
掲示板に張り出されていた募集は4つだった。

1つ目。
「これは鍛冶屋さんですか。」

『アルバイト募集
 日給:鉄2個
 時間:フルタイム
 -鍛冶屋ー』

「お給料が鉄2個ですか…報酬としてエメラルドをいただきたいのですよね…」

(鉄ではお腹ふくれませんし。というかこれはかなりブラックなのではないのでしょうか……)

2つ目。
「次は狩り友募集。」

狩り友募集
 ぁたしと一緒に
 どぉくっぃこぉ

「…ここはモンハンじゃねーんですけど。」


3つ目。
「これは…リフォームのお仕事ですか。」

『リフォーム作業員募集
 日給:ガンパウダー3個
 要自爆検定2級
 -リフォームの匠-』

「報酬がガンパウダー、要資格で…自爆検定2級保持?」
(…………)
「あれ、おかしいですね。どう考えても緑の悪魔の姿しか思い浮かびません。」
ゆかりは件の募集を見上げつつ、ひきつった顔を浮かべていた。

「うーん…私に合う良いはなさそうですね…ん?」
まともな募集がなく、落胆の表情が顔をのぞかせようとしていた時、ゆかりの目に入ったのは最後の求人募集だった。

『【助手募集だ!】
 給料:応相談
 約束された地を
 共に目指さん!』

「助手募集。約束された地をともに目指さん!」
(これは……)
「なんでしょう…すごく、厨二臭いです…」
厨二全開の求人募集をみて、ゆかりは苦笑いを浮かべてたが、
「でも、お給料は応相談ですか。交渉次第では良い条件で雇ってもらえるかもしれないですね。」
”給料:応相談”の1文が目に留まった。そして少し興味深そうに、
「役場で、詳しい話を聞いてみますか。」
と言いつつ隣の役場に入っていった。
もっとも、興味を持ったワケには、ほかの3つの募集に比べてまだマシだった、という理由も大きそうだったが。



----- 3 -----



(この大陸を出て西にボートで15分ほど行った島、ですか……)
役場で仕事の内容を聞こうとしたが、教えられたのは仕事場の情報だけだった。どうやら求人募集は誰でも自由に利用できるよう心がけるため、詳しい内容は聞かないんだとかなんとか。
(ただの職務怠慢にしか見えませんが……)
「まぁ、行ってみるしかありませんね。」
そう言ってゆかりは一度家へボートを作りに戻った。

そして数分後……。
ゆかりは村より少し離れた浜辺に来ていた。

彼女の住んでいる村は大陸のちょうど西の端に位置する。そしてそのさらに南西には大きな湾があり、ボードで移動すれば数分もかからずに大海原に出られる。そのためか移動手段として徒歩や馬よりボートを選ぶ人も少なくない。

ゆかりはボートに早速乗り込み、大海原目指して漕ぎ始めた。
5分後。
ボートは水しぶきを上げながら湾の切れ目に差し掛かっていた。
「こうやって海を渡るのも、何年ぶりでしょうか。」
そう言いながらすがすがしい気持ちで西の水平線に向かっていた。が、
「久しぶりに外へ出ると、やはりしんどいですね。」
すぐへばっていた。
「昔は洞窟へ潜ったり、山を登ったり、クラフターとして活動していたものですが。」
目を閉じて浮かべたのはかつて自分が冒険していたころの光景。
今では良い思い出となってしまった、光景。
「エメラルドが取引に使えるようになってから、すっかり引き篭もるようになってしまいました。」
かつてクラフターが生きるためには食糧から道具類まで、全て自ら鉱石や材料を集めクラフトする必要があった。しかしいつのころからか村の人たちがエメラルドを渡せば食べ物や道具はもとより、本来なら入手困難なアイテムすら交換してくれるようになった。その結果、わざわざ危険な洞窟に潜るよりも、エメラルドの交換で済ませる人が増えてきた。
ゆかりもその一人だった。しかも彼女の場合はかつての冒険で貯めこんだ大量のエメラルドがあった。そのおかげで、
「体力づくりくらい、しておくべきだったでしょうか。」
彼女の体力は並のクラフター以下になってしまっていた。
(もし正式に雇用してもらったとしたら、この道のりを毎日通うことになるんですよね……)
家を出てからまだ10分少々なのにこの疲労感。そのことを考えると、少々真剣に体力づくりを考えなければいけないのでは?と思い始める。
そんな普通のクラフターなら悩みもしないような問題に取り組むべきか否かを考えていたら、
「見えてきました。あの島のはずです。」
前方に目的の島が見え始めた。

島の面積は100chunk(1chunkは16mx16m)ほど。島としてはかなり大きい部類だろう。海から見える部分にはなだらかな丘が広がっており、樫木や桜の木、そしてリンゴの木々が茂っていた。

ゆかりを乗せたボートはまもなく島に到着するーー



----- 4 -----



「たしかこのあたりのはずですが…」
早速島に上陸したゆかりは島を南下しつつ、募集主を探していた。彼女が上陸した位置はちょうど島の北の端に位置していた。役場の人の話によれば島の北から上陸し、少し南下したところあたり、らしい。
(あたり、ってよくよく考えればかなりアバウトな情報でしたね……。募集主がどんな人なのかすらわかりませんでしたし。)
そう思いながらあたりを見回して歩いていると、
「あの人に聞いてみましょうか。」
ちょうど近くのリンゴの木の上で作業をしている人影が見えた。
「すいません。ちょっとお尋ねしたいのですが。」
声をかけた人はちょうどリンゴの収穫をしていたらしい。手にリンゴを持っていた。
「ん?なにかね。」

「このあたりに、ちょっと厨二病を患ったような科学者はお住まいでないですか?」
「どうだろうか…このあたりには私しか住んでないはずだが…」
そう聞かれて答えたのは20代くらいの男だった。白髪でグレーのジャケット。ずっと同じものを着ているのか、ひどくくたびれた白色のTシャツと薄茶色のチノパン。そしてその瞳はアメシストのような紫色だった。
(場所に間違いはないはずなのですが…もう少しあたりを探してみますか。)
第一印象としてはこの人のようにも思えたが、本人に覚えがない以上、人違いだったようだ。
「そうですか。どうもありがとうございました。」

「あぁ、気を付けていきたまえ。」
挨拶もそこそこに、ゆかりは求人募集を出した張本人を探し出すため、再び歩き出した。が、

「これで材料はそろった…ようやく私の研究も第二フェーズへと移行することができる。」
「だがしかし、約束された地へ赴くためには更なる混沌の力を手にしなくては…」


すぐ足を止めざる得なかった。思わず後ろを振り返って、明らかに科学者然としたその姿を凝視した。
(間違いない、あの人だ…)
うわぁ…、という声が聞こえてきそうな顔しつつ、彼女の中ではすでにさっきの人=募集主となっていた。もはや「たぶん」とか「おそらく」というレベルを通り越して確定事項となっていた。

「すいません。」

すぐにゆかりは踵を返して彼に話しかけた。彼はちょうど作業が終わったのか、はしごを伝ってリンゴの木から降りてきたところだった。
「ん?まだ何か用かね。」
彼のほうも再び声をかけてきた彼女に気付いたようだ。一度立ち去ってすぐ戻ってきた彼女を不思議がっている、そんな表情だった。
「最近、求人広告を出されたこと、ありませんか?」
「求人?求人、求人…」
ゆかりの質問を聞き、彼は必死に過去の記憶を呼び起こしている。そして出てきた答えは、
「おぉ!そういえば半年前に助手が欲しくて出した覚えがあるな!」
とのこと。
(あの求人、半年前のものだったのですか…)
思わず目を背けてしまった。
「しかし、どうして君が知って…はっ!?まさか約束の地の存在を知る私を消すために組織から雇われたエージェントのm」
「うるさい。」
「えっ」
「え、あ、すいません。」
(つい反射的にツッコミを入れてしまいました…)
というか、話の途中からジリジリと後ずさりされたあたり、本気で彼女のことをエージェントだと思っていたようだ。
だが、彼が件の求人をしていたのはやはり間違いなさそうだった。となればやることは決まっている、
「私、その求人を見てお話をお聞きしたく参りました、結月ゆかりと申します。」
と、無難な自己紹介と目的を告げた。
「おぉ…と言うことは、君は私の助手になりたくてここまで来てくれたということか!」
若干引いた。文字通りの意味で。
「いえ、まずはどういった仕事なのかを知りたく。」
「いやー助かったよ!私一人では大変なことも多くてね!
 かの約束の地へ赴くためには各地で眠るレジェンドストーンを集め
 混沌より生まれし地獄の王をt」
「うるさい。」
ドン引きした。文字通りの意味でも。
「えっ」
(しまった、また反射的に…)
「え、あ…助手になるかどうかはまず仕事の内容を聞かせていただいてから決めようかと。」
「そ、そうか…まぁ、立ち話もなんだ。我が研究所でゆっくり話そうではないか。」
そう言って彼は島の西側に向かって歩いて行った。
(ついて行くしかなさそうですね…)
そう思いつつ、ゆかりも彼の後をついて行った。

「着いたぞ。ここが私の研究所だ。」
と言って案内された場所は、
「うわ、なにこれボロい。」
「えっ」
洞穴だった。申し訳程度にドアと松明があったが、それ以外はほぼ自然のままだった。
彼は何のためらいもなくドアを開け中に入っていったので、どうやら本当にここが研究所とやららしい。
「あ、いえ。なかなか個性的な研究所ですね。」
ゆかりにはそう返すのが精いっぱいだった。
「なるべく自然の形をそのままに、必要最低限の空間のみにしている。」
「まぁ、本音は拡張するのが面倒なだけなのだがね!」
(…)
彼は得意げに告げる一方で、ゆかりは呆れ顔だった。
彼女がざっと見渡した限り、内装の壁は石や土がむき出しになっており、天井も同様だった。入り口入ってすぐ右手に数個のラージチェスト。奥にはテーブルと椅子のつもりだろうか、原木1つとハーフブロックが向かい合う形で2つ鎮座していた。その左手には何かの研究用だろう、物書き机のようなものが置いてあり、右手にはベッドが敷かれていた。
「そこに座ってくれたまえ。今お茶を出そう。」
と言って進められた場所は、ハーフブロックだった。
(やっぱり、これ、椅子だったんですね…)
そう思いつつ、あきらめた表情でゆかりは椅子?に座って話を聞くことにした。



----- 5 -----



「では、仕事の内容についてお聞かせ願えないでしょうか。」
彼と向かい合う形で椅子?に座った後、ゆかりはそう切り出した。それに対し彼は、
「ふっふっふっ。そう簡単に私の研究内容について話すわけにはいかない…
 誰が聞き耳を立てているかもわからないし、これを話すと君にも危害が」
「いえ、そういうの求めてないんで。」
「あっ、はい…」
ばっさり切り捨てられた。そして改めて本題に。
「仕事はそんなに難しいことではない、私の研究の手伝いをして欲しいんだ。」
「私はこう見えても魔術師でね。
 魔術の研究のために世界各地に散らばる鉱石や宝石を集める必要がある。」
「しかし私一人で世界を回り、研究の材料を集めるのは骨が折れるのでね。
 その手伝いをしてもらいたいんだ。」
「研究の手伝いとは、材料集めだけなのですか?」
「今のところはそうだが、将来的にほかのことを頼むかもしれないな。」
基本は研究の素材集め。将来的にほかの作業もあるかもしれないが、今のところ未定。
そして彼は続ける。
「君が忠実なげ…助手になった暁には、共に約束の地に赴くことを許可しようではないか。」
「今、助手の前に何か言いかけませんでしたか?」
ゆかりが彼を睨んだら慌てて、
「細かいことを気にしていたら大きくなれないぞ!それで、私の研究の手伝いを頼めるかね?」
話をそらしてきた。
(まぁ、追及しないでおきましょう…)
ここで追求したらまた話がそれてしまう、そう思い深くは突っ込まないことにした。そしてその代わりに、さきほどから気になっていたことについて質問してみた。
「仕事の内容はわかったのですが、先ほどから口走っている
 『約束の地』とは、仕事とは関係ないのですか?」
「さっき言ったとおりだ。私の助手として十分な働きをしてくれたとき、
 ちゃんと説明しようではないか!」
はぐらかされた、のだろう。少し気になるが、これ以上聞いても答えてくれなさそうだった。なので、ゆかりはこの仕事を受けるうえで最も重要な部分について聞くことにした。
「…まぁいいでしょう。それで、肝心のお給料のことですが。」
「あぁ…お給料か…」
いきなり歯切れが悪くなった。
なにぶん募集を出していたことすら忘れていたのだ、給料について覚えていないのだろうと思い、ゆかりは募集広告の給料欄に書いてあった内容を伝えた。
「はい。応相談となっていましたが。」
「怒らず、冷静になって聞いてくれたまえ。」
そう彼は前置きをしつつ、
「私は魔術師とは言ったが、まだ見習いのようなものでね。
 以前別の仕事で蓄えた財産は、この業界に足を踏み込むときにすべて放棄したのだ。」
嫌な予感がした。が、続きを聞かなければ始まらない。
「…つまり?」
「つまりだね、今君に給料として払えるものは何一つ持っていないのだ!」
彼は開き直っていっそすがすがしい顔だった。
一方、ゆかりは怖いくらいの笑顔だった。そして、
「そうですか。どうもありがとうございました。」
と言って出口に向かった。
給料なし。ゆかりがこの場にとどまる理由がきれいさっぱり無くなったので帰ろうとしたら、
「いやいや待ってくれ!話を最後まで聞いてくれ!」
と彼は言ってきたが、待つ理由がなかった。
「給料も払えないようなブラックに勤める気はありません。それでは失礼し」
「確かに今すぐ払えるものはない!」
彼女は無視して歩を進めた、聞くだけ無駄だ、と。
彼は必死に言葉を繋げる、少しでも彼女の興味を引かねば、と。
「だが、私の助手をしてくれれば、君が望むものを給料として支払うことを約束する!
彼女は無視しようとしてドアノブに手をかけた、そんなものに興味はない、と。
彼はさらに言葉を繋げる、何かほかに彼女の興味が引けるものはないか、と。
「加えて、寝泊りする場所を提供しよう!三食昼寝付きだ!おやつも出そう!」

動きが、止まる。

「昼寝…おやつ…」

彼女は無視できずに立ち止まった、それには興味がある、と。内心、よだれをたらさんばかりに。
彼はここが正念場だ!という勢いで言葉を繋げる、あと少しだ、と。
「何でもだ!君が望むものを何でも与えようではないか!」

「君が望めば、例え世界でも与えてみせよう!」
そして、届く。
「いえ、それは結構です。私はただ、生活に困らない程度のエメラルドがいただければそれで」
「エメラルドォ?!そんなはしたもの、いくらでもくれてやろうではないか!」
「なんなら、エメラルドブロックで構成された世界を与えよう!
 城だって付ける!日当たり良好東向きだ!」
「いえ、それも結構です。」
が、いきなりいろいろ断られた。
「そ、そうか…だが、これで少しは助手になる気になってくれたかい?」
不安そうな声で彼は聞いてくる。

(まぁ、このまま村に帰っても結局寝て起きるだけの生活を繰り返しそうですし…)

彼女は考えた、さすがにこのまま帰って堕落した生活に戻るのはどうかなーと。
(ここまで遠かったし、帰るのも大変だし。)
彼女は考えた、ここで帰ってはここに来るまでの体力が無駄になってしまうと。
(三食昼寝付き、おやつもあると言いますし…)
彼女は考えた、というよりも考えるまでもなくこれが一番の本音だったと。

そしてついに、

「…わかりました。お役に立てるかわかりませんが、助手の仕事を私にさせてください」
「ほ、本当かい…?本当に助手になってくれるのかい?ほんとにほんと?」
「はい。よろしくお願いします」

契約が結ばれる。

「やったぁぁぁあああ!ようやく私にも助手ができたー!!。」

飛び上がらん勢いだった。というか飛び上がって部屋中を駆け回ってた。
「いやー君みたいな助手を私は待っていたのだよ!よろしく頼むよ、結月ゆかり君!」
そう彼女に言いつつも、本人は喜びのあまり、まだ部屋中を駆け回ってた。しまいには首をグルングルン回し始めた。
(厨二病全開のおかしな人だと思いましたが、うまくやっていけそうかな…?)

彼女の目には、心の底から喜んでいる彼の姿が映っていた。裏表のない、まるで大好きなおもちゃを買ってもらえた子供のように喜ぶ彼の姿が。
(やんちゃで手のかかる兄弟、みたいなものですかね)
そう思いながらどこか優しい笑顔を浮かべ、彼が落ち着くのを待った。



----- 6 -----



「それじゃ、今日はゆっくり休んでもらって、明日からバリバリ働いてもらうよ!」
ある程度落ち着きを取り戻した彼はゆかりにそう告げた。
「分かりました。ええと…私はどこで休めばいいですか?」
そもそもベットは1つしかなかった。
彼女の質問は至極もっともだった。
「あぁ、すまなかった。」
そう言いつつ彼はおもむろにラージチェストからベットを1つ取り出し、
「これでいいかね。」

自分のベッドの横に置いた、さならがダブルベットのように。

「は?なんですかこれ。」

あまりの意味不明な状況に、彼女はきょとんとしていた。
だが、彼はなぜ彼女がそんな顔をしているのか理解してなかった。
「え?ベットだけれども…」
「そんなものは見ればわかります!ここで寝ろってことですか?」
この人は常識がないのだろうか、と思った。
「なにを恥ずかしがっているんだね。部屋はここしかないんだ、仕方ないだろう。
 それに安心したまえ。」
「何を安心しろっていうんですか!年頃の女の子と一緒に寝るということがどういうことか」
彼女は怒りもあらわに彼に詰め寄った。そして帰ってきた答えは

「僕は巨乳派なんでね☆」

(…)


修羅を生み出した。



ーーその日、とある島で大きな爆発があったと言う。


つづく?


【あとがき的なもの】

いかがだったでしょうか。なるべく原作に忠実になるよう書いてみたつもりです。
なお、冒頭にも書きましたが筆者は今まで同人レベルですら書いたことがない、ずぶの素人です。ので、過度な期待は……。

因みに、文中の色は元動画のVoiceの有無でざっくり決めてます。具体的には、
ゆかりのセリフ(Voiceあり、なし両方)+心情描写(Voiceありのみ)
教授のセリフ(Voiceあり、なし両方)+心情描写(Voiceありのみ)
といったルールです。

続くかどうかはモチベーション次第です(´・ω・`)。

追伸:
続きました

次へ 第2話「ゆかりさん、建てる」


Twitter:@fei_kome

~~素敵な元動画様~~

コメント

Mr.kk
No.1 (2015/05/27 00:41)
改めて、書いていただきありがとうございます~!
文章全体から、隅々まで動画を見てくださったことが感じ取れました。
もし小説が出るとしたらこんな感じになるのかなーと読んでてニヤニヤしてしまいましたw
次もあるようでしたら楽しみにしております~♪
フェイ/コメ (著者)
No.2 (2015/05/29 01:39)
>>1
喜んでいただいてよかったです!
ちなみに第1話を作るのに動画を10回以上は見直しましたw

第2話はいまやっと半分くらいですのでもうしばしお待ちをー
marvel
No.3 (2016/06/17 02:25)
これ見たら1話から見直したくなったぞどうしてくれる!
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