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 中條Dです。
 まずは前回のブロマガの訂正から。

 HDMIの映像を分配する、と簡単に書いてしまいましたが、HDMIは分配が非常に難しく民生機(=プロユースではない機材のこと)ではほぼ不可能、ということを忘れていました。なのでHDMIも分配すればオッケーとは簡単に言えず、詳しく言うとあのHDMIにはHDCP信号というものが搭載されており、コピーできないように分配器などを通過しない仕様になっているのです。PS4なんかはこのHDCP信号を設定でオフにもできるようなのですが、映像業界でHDMIは全く信用されておらず、Aの機材だと使えたけどBの機材だと使えなかった、というような相性といったブラックボックス要素が非常に大きく、避けられるならばHDMIは極力避けよう、というのが映像マンの間での常識になっています。

 というわけでHDMI出力を分配するのは難しく、PS4で色んな機械を試せば通ることもまぁあるかなーくらいのレベルの話です。HDMIも分配すればいいんだよ!と自信満々に書いてしまいましたが、あれは嘘でした。すいません。なんかイリーガルな機材を使って無理矢理分配する方法もあるとかないとかフワフワした話もあるのですが、今日はこの点については触れません。見せちゃいけない奴なのかもしれないし、グーグル先生で調べればあるでしょそういうのは! むらい部はそういうコンビニで売ってる黒い裏ワザ本みたいな情報は発信しないんです!!

 というわけで、iPhoneでゲーム大会は難しいかもねとか思っていたのですが、そうこうしている内に『Vainglory』というモンスタータイトルがリリースされました。これは観戦モードが搭載されているので、観戦用の端末とプロジェクターを直繋ぎすればイベントは成立します。というわけで今年の学園祭のゲーム大会は『Vainglory』で決まり! GW明けくらいから学園祭の実行委員の募集とか始まるんじゃないんですか。やったこと無いから知らないけど。

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(『Vainglory』は2015年の目玉になるぞー。 4/8/2015)

 じゃあ、ここから今月分の本題です。

 ニコニコ超会議2015がまもなく開催です。現在、前日仕込みをやっているのですが、荷物を積んだトラックがなかなか来なくて待ちぼうけを喰らっています。なのでこの時間を利用してブロマガ書いてるんですが、会社の損得を抜きに考えるならこういう超会議のような大型イベントは極力やりたくないなぁ、楽したいなぁ、というのが本音なんですが、自分が保持している能力以上の負荷の掛かる仕事をしないと成長しないという理論があるらしく、それで言うとレベルアップの機会なので避けて通れないのが超会議なんですね。ストレッチ効果って言うらしいですよ。
 当然、ドワンゴが1~11ホール全ての放送を賄える程のテクニカルチームを抱えているはずもなく、外注をオーダーし、ドワンゴ社員がそれを取り仕切るという方式を取っています。パズドラの放送ではアポロプロダクションがお馴染みですが、この規模となると普段はお世話にならない会社さんにもお願いをして超会議に来てもらいます。超会議にクレジットロールがあるのかどうか分かりませんが、あるとすればすごい数になるでしょう。

 では、これだけの大型イベントで、慣れない環境で、普段ほとんど会わない人と、トラブル続きの現場をどーやって纏めているのか。さぞかし凄いカリスマ性を持った人が現場には居るんじゃないだろうか。もしくは実施前に大規模な決起集会でも催して連携が密に取れる関係性を築いているんじゃないだろうか。違います。結論から言うと、纏まっておりません。中條Dも特にその役割を担っているわけではありません。えー、でも少なくとも客目線では纏まっているように見えるんですけど、と思われるでしょう。でもね、さすがにキャパシティがこれだけ大きくなると無理なんですよ。そもそもドワンゴってイベント会社じゃないですし。じゃあ、なんで最終的なアウトプットがそれなりに纏まってるの? という疑問が生じます。なんでだろうなぁーと僕も少し前までは不思議に思っていたのですが、そのヒントらしき物を昔聞いたことを思い出したので、それを書こうと思います。

 話を遡ること6年前、僕はフリーターを続けることに色んな意味での限界を感じて映像の専門学校に入りました。現役で映像の仕事をしている人が教壇に立ち、そこでカメラの扱いやミキサーの扱いの基礎を学んでいました(結局、カメラもミキサーも電源の入れ方くらいしか覚えませんでしたが)。主にノンリニア編集を専攻していたので、生放送ばかりのドワンゴに入ったのは矛盾しているのですが、その話はいいや。

 自分で単位を取るべく授業を選択するのですが、変わった授業もいくつかあり