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カーズ/クロスロード

2017/07/26 00:25 投稿

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映画観賞価値:2300円

<あらすじ>
迷い込んだ田舎町ラジエーター・スプリングスで、ドック・ハドソンをはじめとする心優しい仲間との触れ合いを経て、自分勝手だった性格を改めたスポーツカーのライトニング・マックィーン。目覚ましい活躍を見せてきたマックィーンだったが、最新型レーサーが次々と台頭してきて苦戦を強いられる。いつまでも第一線にいたいという焦りに駆られたマックィーンは、ある日レース中にクラッシュ事故に遭遇。運にも世間にも見放され、頭の中に引退という文字がちらつき……。

<感想文>
まず、失礼なことに「カーズ」シリーズ自体が食わず嫌いで、全く見ていませんでした。
車に興味が無いし、そもそも車に感情移入できるのかって。
更にはシンプルに「可愛くないし、魅力も感じない」わけであります。

…と、こう書き始めると
「なんだよ、カーズ否定派かよ」
と言われそうですが、実はその逆。
この「カーズ/クロスロード」の評判が良いのと、予告編で「あれ、これはドラマ性高くね?」
ということで、意を決して1作目からちゃんと見てみたのです。
そして驚き。

カーズって面白いんですね。
さすがピクサーです。
もう今となっては、マックィーンも、メーターも可愛く見えてしまっています。
何より1作目はストーリーがしっかりとしていて、勝負に生きる新人レーサーがド田舎のハートフルな住車たちと関わり合う中で変わっていくという人間…いや、車両ドラマが展開され
胸にジーンとくるものがありました。

え?2作目?あれは忘れてもいい。番外編なんだよあれは。

で、本作はそんな素晴らしい1作目の見事な最終回を描いております。
これは素晴らしかった。
ここまでしっかりとしたストーリーもなかなかないなと、感心しました。
あなどるなかれ、カーズ。



クロスロードのここが素晴らしい①
[人生経験が豊富な人ほど共感できる「自分の生き方」を追求する物語]
これが本作の肝です。
引退を考えるほど時代が変わっていく中で、主人公のマックィーンはどんな選択をするのか。
「自分が輝ける場所」は一体どこにあるのだろう。今いる場所で輝けないと悟ったときに、本当に自分が輝く瞬間とはどんな時なのか…それを考えさせられます。
生き方そのものを問う重厚なストーリーは、ヒロイズムを求める若者、ましてや子どもにとっては辛気臭くて見ていられないし、あの結末も納得いかないでしょう。
ですが、酸いも甘いも経験した人ならば共感して、涙するシーンは多々あるかもしれません。


クロスロードのここが素晴らしい②
[ファン感動の「1作目」をしっかりと引き継いでいる物語]
この作品、1作目ありきの作品です。2作目はなかったようにされているレベルですが、とにかく1作目からの回想やオマージュ、トレースが随所にあります。
そこに懐かしさを覚えて感動もしますし、1作目との対比がさらに主人公:マックィーンの成長を感じさせてくれます。
1作目で活躍した名車たちも総出演して、ほんとに「帰ってきたな」という印象です。
そこからくる感動もしっかりとあって「若りし日のマックィーン」と「今のマックィーン」を対比させながら観ることをオススメします。


クロスロードのここが素晴らしい③
[大迫力のレースシーンの数々]
これは実写を越えているのではないのかというレベルの迫力あるシーンがたくさんあるので、これだけでも劇場で観る価値はありです。
スピード感はもちろん、緊張感や悲壮感、スリルと興奮が伝わるカメラワーク、CGアニメの鮮明さ、効果音の重厚さとリアルさ…どれをとっても一流!
「所詮アニメじゃん」の域をゆうに超えているところにピクサーの力量を感じます。


クロスロードのここが素晴らしい④
[視点が明確なストーリー展開]
本作、物語の中核こそドラマティックかつ重厚なので、そこは年齢や価値観によってとらえ方が変わりますが、描写としては非常に明確でわかりやすくなっています。
あえて主人公のマックィーンだけをクローズアップし、新キャラの車たちのバックボーンを長く語らないことにより、焦点がハッキリして感情移入しやすくなっています。
ここは子どもも理解しやすいし、賢明な判断だなと感心。
無駄にいろんなキャラに焦点を当ててしまうと結局感情移入できずに「??」のまま終わってしまうので…。



ということで私としては魅力が十分ある秀作なのですが、やはり見る人を選ぶ作品になってしまっているのは否めません。
以下の人は鑑賞をオススメしません。

×「カーズ」を観たことがない
×車などの無機物に感情移入ができない
×ヒーローが勝つ王道のストーリーこそがハッピーエンドだ
×ヒーローが衰えるなんて認めたくない


とりあえずは、カーズをまだ見ていないアナタ!
騙されたと思って一度、カーズ1作目をご覧ください。
1作目を「面白いな」「なかなかだな」と思ったら、2作目は観なくていいので(苦笑)
迷わず劇場へ!!!

ちなみに、吹き替え版で鑑賞しましたが
シリーズを通して出演している山口さん、ジローラモさんはもちろん、
新たに参加した松岡さんや藤森さんも、さすがディズニー/ピクサー作品に出演するだけあって一定以上の演技力があり、特に違和感はありませんでした。
声質の好き嫌いはあるかと思いますが、それはプロの声優でもありえることなので…
演技力の観点で観た場合はお二人ともバッチリでした。

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