天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

日銀と欧州中央銀行のマイナス金利政策から見る、世間に誤解をさせる銀行のカラクリ

2016/02/02 00:20 投稿

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先日、日銀が民間銀行が日銀に預けている当座預金に対して
マイナス0.1%の金利を適用すると発表した。

日本だけでなく、世界中が大騒ぎになったこの金融政策だが、
実際のところ景気に対する効果はほとんど見込めない。

理由は主に以下の二つである。

・マイナス金利の対象になる金額が、これから増加する
日銀当座預金だけ。現在まで積み上がった250兆円には
今まで通り、プラス0.1%の金利が付く。
(銀行が受け取る2500億円の利益は日銀が購入した国債などの利益。つまり国民の税金である。
本来、国庫に戻され国民が受け取るべきもの。それを民間銀行に渡している。)

・例え、日銀の当座預金からマネーが流出しても、貸出には1円も使われず、
証券や外国投資など金融経済にばかり流れる


つまり、

・そもそも対象となるマネー量が少ない
・例えマネーが流れても金融経済にしか向かわない

今回の政策も、量的緩和と同じように世間に誤解をさせるという、国際銀行家の
作り出してきた経済学が悪用されているのだ。

既に2014年6月に、欧州中央銀行が今回の日銀と同じ中銀当座預金への
マイナス金利政策を導入している。

その時に世界に誤解をさせている銀行システムのカラクリを
以下の動画で解説した。

興味がある方は動画を見ていただきたい。
※音声が小さい場合は、イヤホンでお聞きください

世界を誤解させている銀行のカラクリの根本を、欧州中央銀行のマイナス金利政策を基に解説
https://youtu.be/RM0C2yEDfaI

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