天野統康のブロマガ「マネーと政治経済の原理からニュースを読む」

銀行権力の洗脳社会 英国の国会議員の10人に1人しか民間銀行がマネーを作っていることを知らない

2015/07/29 04:35 投稿

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<リンク>【講演会】8月9日 強行される安保法案とTPP、ギリシャ危機の隠された共通項 民主主義の危機

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(無料ブログより転載)

民間銀行がマネーを創出し、また無くしていることを
理解している割合は、イギリスの国会議員の中で
10人に1人しかいないというアンケート結果が昨年発表された。

この記事を読んで
「イギリスの国会議員って無知なんだ」
という感想だけで済ませてはいけない。

何故なら、マネーの創造と消滅がどのように行われているのか
知らないという現象は、日米欧を含め世界中で共通しているためだ。

国会議員といえば、政治経済のプロであるはずである。

しかし、元祖民主主義国の一つであり、長い議会制度を持つ
イギリスの国会議員でさえ、この有様である。

日本の政治家にアンケートをとっても同じような結果
になるだろう。

マネーの増減の方法について知らないのは国会議員ばかりではない。

経済学者やアナリスト、FPなどの金融関係者や
ジャーナリストまで知らないのである。

そうなる理由は、

・義務教育で理解できるように学ばせない

・経済学の教科書に殆ど書いていない。特にマネーの消滅について。

・FPやアナリストの専門家の教科書にも書いていない

・マスコミは報道しない

という現実がある。

その結果、一般人も、経済学を学んだ学生も、アナリストも、
FPも、学者も、知らないという恐るべき事態が作り出されているのである。

マネーの権力者による長期に渡る学問支配の結果であることは明らかだ。

その武器として最大限利用されているのが経済学なのである。

マネーの増減する仕組みと経済学の問題については以下の動画で
詳しく解説している。

<参考 動画リンク>【動画】「国際銀行家勢力が普及させた主流経済学のペテンを暴露した、ヴェルナー理論を学ぶ」





(ブログ世界の裏側ニュースより以下転載)

新調査:銀行がお金を創出していることを理解している国会議員は10人に1人(英国)

(New Poll: only 1out of 10 MPs understand that banks create money)

8月19日【Positive money】
http://www.positivemoney.org/2014/08/7-10-mps-dont-know-creates-money-uk/ より翻訳

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私たちの国会議員にはお金の原理に関する基礎的な知識が欠けており、
近い将来に起こりそうな住宅価格の再沸騰、あるいは二回目のクレジット・バブル
に関する危険性を十分に理解する能力に欠けている
ということが、新しい調査に
よって判明しました。

私たちポジティブ・マネーは、私たちのお金や銀行のシステムを根本的にリフォームしよう
という運動を行っている団体です。
そして私たちは、Dods Monitoringという調査機関に独占的な調査を委託した結果、
上記のことが判明しました。


イギリス国内の国のお金を作っているのは誰かと質問したところ、国会議員の
4分の3近くの答えは不正解でした
。国会議員の71%は、政府だけがお金を作る
権限を持っていると考えていたのです。

実際には、政府はコインや紙幣などのお金しか作っていません。
これは経済に占めるお金のほんの3%程度に過ぎないのです


他の97%は、たとえばあなたの銀行口座にある電子的な数字
、つまり銀行預金として
存在しています。
このような種類のお金は、政府ではなく大手銀行によって作られているものなのです。

銀行が新規貸付を行うたびに銀行が新しい「お金」を作り出していること、あるいは
個人や事業体が貸付金を返済するたびにそのお金が失われるということを正確に
理解している議員は、10中1人をわずかに上回る程度でした。


ポジティブ・マネーの創始者、ベン・ダイソン氏;

「お金に関するこれらの基本的な事実を知らない限り、国会議員が住宅価格のバブルに
ついて理解することは絶対にありえません。

財政・金融の危機的状況は、向こう見ずにお金を作りすぎて貸し付けた銀行によって
引き起こされたものです。
そして私たちは今、同じ過ちが繰り返される危険に直面しているのです」


国会議員はイングランド銀行のお金の創出に関する報告書を読むべき


お金の作られ方に対する国会議員の認識は、2014年3月にイングランド銀行が
公開した文書とは正反対のものです。

近代経済におけるお金の創出(Money creation in the Modern Economy )」という記事
では、次のように述べられています。

「近代経済のお金の大部分は、民間金融機関が貸付を新規開設することで作られています。(略)

銀行が融資を行う際、例えて言えば誰かが住宅を購入するために抵当権を設定するために、
銀行は一般的には、何千ポンドもの価値のある紙幣を手渡すことで融資を行ったりはしません。

その代わり、その貸付金の大きさにあった銀行預金を、借主の銀行口座に入れるのです。
その時点で、新しいお金が作られたことになります。(略)

新しい貸付(ローン)によってお金が作られ、銀行からのローンを返済するたびにお金が
破壊されるということなのです」


国会議員が次の財政危機を避けることは不可能


銀行が新規で貸付を行うことで新しいお金が創出されることを理解しないことには、
国会議員は次のことを正しく理解する下準備ができていないといえるでしょう。

*2007年までの経済の急成長は、民間金融機関が新しいお金を作り出していたことで
加速された。銀行が貸付のやりたい放題したために1兆ポンド(約177兆円)の新しい
お金が作り出されている。

*住宅(不動産)バブルは、住宅の不足ではなく、銀行がお金を創出することで推進されている。
2013年に220億ポンド(約3.9兆円)の新規ローンが行われ他結果、銀行が220億ポンドの
新しいお金を創出したことになり、それが住宅市場に送り込まれている。

*政府が、各家庭に対し負債の額を増大するよう推奨することによって、短期的な経済成長を
起こすことが可能。新しい貸付が行われるたびに、銀行が新しくお金を作ることになるからだ。
しかしそうすることによって、最終的にはさらなる財政危機を迎えるリスクを増加させている
ことになる。

*一般家庭が負債に対して支払いをすると、経済からお金が消える。それにより、不況が起こる
原因ともなりうる。


まずは国会議員を教育することから

まず、お金を創出する力が、財政危機の原因となっている同じ銀行にシフトしていることを
国会議員が理解することが不可欠です。

私たちは、お金がどのように作り出され、なぜそれが重要なのかを国会議員に教育しよう
という運動を行っています。


アンケートに関する注記事項

2014年7月にDods Monitoringが行ったアンケートでは、国会議員100人が回答を行いました。
議院はいくつかの文章を読み、それが真実か間違いかを答えるよう求められています。
また、「わからない」という回答も選択肢にありました。


「政府だけが、イングランド銀行あるいは王立鋳貨局を通じてお金を作る権力を有している。
これには小銭、紙幣、およびあなたの銀行口座にある電子的なお金も含まれる」
という文章の回答として、71%がこの文章は「あっている」と答えました。
正解は、「間違っている」でしたが、20%がこの答えを選択しています。
「わからない」と答えた議員は9%でした。各政党間に目だった違いは見られませんでした。


「銀行が新規貸付を行う際に新しいお金が創出され、国民が貸付の返済を行うことで
既存のお金が消えてなくなる」
という文章に対しては、正解の「あっている」を選択した議員
はほんの12%に過ぎず、「間違っている」と答えた議員は64%。24%は「わからない」を
選択しました。


回答した議員(政党別)
保守党39人、労働党45人、自由民主党10人、その他6人


アンケート回答内容の完全版はこちらから
https://www.positivemoney.org/wp-content/uploads/2014/08/Positive-Money-Dods-Monitoring-Poll-of-MPs.pdf
 



(翻訳終了)

(転載終了)

<リンク>世界の裏側ニュース お金のシステムを理解している国会議員は10% イギリス

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