批判の天才、故太田龍氏が主観をしていた週刊日本新聞には、
日本では滅多に入らない英語関係の文献が多数紹介されている。
国際金融軍事権力と日本の実体を考える上で参考に
なった記事を紹介する。
8回目の今回は、前2回に引き続き、プーチン大統領率いる
ロシアが欧米の国際金融軍事権力に執拗に攻撃される理由
について説明された文献の3回目である。
今回で最後となるプーチンに関する連載だが、この連載を
通して理解できることは、いくら日本のように国力が巨大でも
国家の中枢機関を外国勢力とそこに群がる利権勢力に握られ、
米軍が首都に駐留し睨みをきかせているような状況では、
独立した国家政策を行うのは難しいということだ。
プーチン・ロシアには外国の様々な干渉を排除して独立しながら
物事を推進できる国力と、それを支える組織と国民の支持がある。
日本が独立をしたいならば、プーチン・ロシアの姿勢から学ぶこと
はたくさんあるだろう。
「平成20年1月21日 週刊日本新聞 第521号
から転載と抜粋」
■ウラジミール・プーチン その改革と敵対者たち (3)
バーンズレビュー 2007年9・10月号
ラファエル・ジョンソン(博士)
プーチンの行動を理解する
この序論的論考の目的はプーチン、ルカシェンコ、さらには
今や退位させられたクチマたちを理解するための基礎を築く
ことにある。
「民主主義」とか「報道の自由」、あるいは「自由市場」といった、
偽りの大げさな言いまわしの背後にはロシアの石油及び天然
ガス資源を簒奪し、それらを現在は債務の底に沈んでいるアメ
リカ経済のテコ入れのために利用せんとする大きな野望が隠さ
れている。
前掲の金融寡頭制の大物たちがロシア経済の大部分を支配し
ていたことと、ナショナル・センターやヘリテージ財団が自分たち
は、「法の支配」のための財団だと主張している事実そのもの
が、共和主義や民主主義の本当の正体について正直に認めて
いることになる。
ロシアを新世界権力に対する抵抗の主要な中心にさせている
のは、ロシアの、自国の石油や天然ガスに対する支配力なので
ある。
それ故、石油や天然ガスの大企業がナショナル・センターやワ
シントン・ポスト、アリエール・コーヘンたちによってなされている
ある種のインチキの調査や、もったいぶった態度に資金を提供
しているのは筋が通った話なのである。
もちろん、ロシアやウクライナの経済が金融寡頭制の大物たち
の手中にあると仮定する場合、前述のように国家はロシア人の
主権、経済その他を維持するための唯一の武器となる。
それ故、そうした機関が行う主要な攻撃が国家やその防衛
部門さらには諜報機関に向けられるのは驚くに値しない。
<中略>
ロシアの力を弱めることが西側支配階級の第一の目標の一つ
であるのは偶然ではない。
ロシアのみが(しかしその他の正統スラブ諸国の支持を得て
のことが望ましいのであるが)経済のバビロン的システムへ
の対抗物を作り出せるだけの富と国家的大きさを有している。
現時点では、絶えず分裂させられ、敗北に次ぐ敗北を被って
いる、イスラム世界は全世界的危機に対して、いかなる解決
策も提示し得ないし、こうした事態は変化しそうにもない。
にもかかわらずイスラム原理主義やテロリズムはアルバニア、
コソボ、チェチェン、ボスニアなどの地域でCIAの保護の下に作
り出されたのである。
新世界権力とそのアメリカ操り人形的指導者たちへの永続的
な挑戦を行うのはプーチンの権限とロシアの世論以外にはあ
り得ない。
(転載終了)
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