※久しぶりの記事です。1カ月ほど風邪で苦しみましたが体調は無事に回復しました。

ご心配をおかけしました。


今回の記事では、民主主義の究極的な価値とされる「個人の尊厳の理念」を表した新しい図について解説する。


従来の主流の憲法学では、以下の図にあるように民主主義の究極の目的とされる「個人の尊厳」の価値と意味を導き出すまでの流れが明らかにされてこなかった。


そこで前作の『フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理』

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では以下の図を作成し「フリーメイソン最上層部により隠されてきた憲法の全体像」を表した。

上記図の特徴は、主流の憲法学が解明してこなかった「④個人の尊厳の意味」が導出されるまでの流れを①~④の流れを用いて表した。


今回の記事では上記図をもとに、新たに次の図を作成した。


前作の図と今回の図の違いは、前作の図では「個人の尊厳」を「民主主義の目的」とのみ定義していたが、今回の図では個人の尊厳という民主主義の理念を「究極的価値」と定義した事である。

また今回の図では、また民主主義の目的である図④を、「究極的な価値」と「究極の目的」の二段階(④ー1と④ー2)に明確に分けて記述した。

究極的価値の「究極」とは以下の意味である。

「究極」とは「物事をつきつめ、きわめること。また、その最後の到達点。(デジタル大辞泉より)」

上記の「究極」の意味にあるように、「憲法の価値」の最後の到達点として「個人の尊厳の理念」が導出されることから「究極的な価値」とした。

憲法の究極的な価値である「個人の尊厳の理念」は次の流れで形成される。

図①人間の尊厳という「憲法の根本価値」→②幸福追求の自由という「憲法の基本価値」→③善追求(人格)の自由という「憲法の最高価値」→この①②③の関係性から④の個人の尊厳の理念という「憲法の究極的価値」が導き出される。

この「個人の尊厳の意味」は、

「根本価値の人間の尊厳を前提としたうえで、最高価値としての万人の人格の自由が保障され、基本価値としての適切な幸福追求の自由が最大化した、支配者のいない平和な社会」

という理念になる。



今回の図のもう一つの特徴として

図④ー1の民主主義の究極的な理念としての「個人の尊厳」と、

④ー2の憲法の究極目的としての「個人の尊厳の実現」を分けて記載した。


「理念(究極的な価値)」と「憲法の目的(法の究極の目的)」を分ける事で、

「憲法の目指している目的のモデルの形成の段階」の違いを表した。


今回の図のように個人の尊厳の理念を「憲法の究極的な価値」としたことで次のような点が可能になった。


・個人の尊厳と他の憲法的価値(根本価値、基本価値、最高価値)との関係性が明瞭になった

・価値としての「個人の尊厳」と、憲法の目的としての「個人の尊厳の実現した理想の権利状態」という段階の違いが明瞭になった


以上で、日本国憲法の究極の価値と、法の目的の関係性がハッキリと定義された。

これは「真の民主主義の原理」を理解し、民主主義を正常化させるうえで極めて重要な定義となる。


この憲法の全体像をフリーメイソンの秘密教義の基礎となっていると言われるカバラ(ユダヤ神秘主義)を参考にした「図形哲学の円モデル」で視覚化すると次の図になる。



個人の尊厳の原理とカバラを参考にした図形哲学の件に関しては、次の記事を参考。

「個人の尊厳の原理の円モデル」からフリーメイソン33位階(最高階級)の紋章(九芒星)の意味を推測 | 天野統康のブログ 政治・経済・思想研究 (ameblo.jp)

 


 

(記事終了)


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