今回はフリーメイソン最上層部の民主主義の密教の原理を、メイソン思想の教義を読み解くカギとされているユダヤ神秘主義の「カバラの生命の木」を用いて作成する。
人類史上最大の思想である人格権に基づく民主主義を作り出してきた中心勢力はフリーメイソンである。
その根本教義は未だに秘密となっており、世間には公表されていない。
それどころかフリーメイソン内部でも最上層部に昇格しないと真の教義の全貌は知ることができない。
しかしその根本教義を解くカギは、内部の者の発言も含め様々なヒントが述べられてきた。
19世紀後半に米国フリーメイソンのトップに君臨したアルバート・パイクは以下のように述べている。
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(象徴哲学体系Ⅲ カバラと薔薇十字団 マンリー・P・ホール著 より転載)
P11
フリーメーソンの研究家アルバート・パイクはエリファス・レヴィの『超越魔法』を引用しながら、カバラ体系がフリーメーソンの秘密教義を解く鍵としていかに重要であるかを以下のように要約している。
「カバラの『奥義』を極め、その教義がいかに整合的であり、いかに単純であり、同時にいかに絶対的かを理解した者は、心中、感嘆の念に満たされざるをえないであろう。理念と図形の必然的結合、簡素な文字による最も深い実在の聖別、『言葉』と『文字』と『数』の『三位一体』、アルファベットのように単純で、『言』のように深遠にして無限な哲学、ピュタゴラスのよりもっと完璧かつ明晰な公理体系、十本の指を折るだけで要約し得る神学、幼児の掌にも載せることのできる『無限』、そして十個の暗号、二十二の文字、三角形、正方形、そして円、これら一切がカバラの基本的要素なのである。これらは語られた『言』の基本的原理なのだが、天地創造のとき神が語ったあの『言』の映しなのである」(「規律と教義」)
(転載終了)
ユダヤ神秘主義の密教として発展してきたカバラを理解することがフリーメイソンの秘密教義を解くカギとして重要であることをアルバートパイクは指摘している。
ユダヤ密教のカバラは基本的に「生命の木」という10の言葉の関係性を図解にしたモデルを用いて様々な現象を解明していく。
このカバラ密教の体系がフリーメイソンの密教に根本的な影響を与え、そのフリーメイソンの密教が民主主義の密教を作り出したと推測できることは以前の記事で解説した。
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<リンク>フリーメイソン象徴哲学の密教の形成 カバラ(ユダヤ密教)→フリーメイソン→民主主義の原理の密教
https://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12542016982.html
このカバラの生命の木は以下のような流れから創生される。
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(カバラ入門 ゼン・ベン・シモン・ハレヴィ著 松本ひろみ訳 出帆新社より転載)
上記図 P32より転載
P33
<生命の木>の構造は、最初のセフィラである<冠>から光が流出することを基盤にしている。
最初のこの創造の始まりの後、最初のセフィラ(入れ物という意)から八つの段階を経て、真ん中の柱の底にあるマルクートとして知られる一〇番目のセフィラに流れ込んでいく。
この過程は、<木>をジグザグに降りてくる<閃光>として知られている。
(転載終了)
頂上部の1のケテル→2ホクマ→3ビナー・・・の順でジグザグに生成が行われ、カバラの生命の木を作り上げる。
このカバラの生命の木の体系に基づいて民主主義の原理の生成過程を作成してみた。
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上記図のようにカバラの生命の木のモデルに従って、民主主義の原理のモデル※が形成できた。
※民主主義の原理の解明の詳しい図解の説明はこちら
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単なるこじつけだととらえることもできるが、ここで重要なのはカバラが象徴哲学と図形思考を訓練する体系なのだという点である。
言葉のみの論理展開を行ってきた主流派哲学が見落としていた象徴哲学、図形思考こそが民主主義の原理の謎を解くカギなのだ。
アルバート・パイクやマンリーPホールなどの内部のメーソンからの発言や、民主の原理のモデルとの整合性をみれば、カバラの生命の木のモデルはフリーメイソンが民主の原理の密教を作り出す源流になっていると推測できる。
フリーメイソン・ユダヤ研究家として著名であった故太田龍氏は以下のように述べている。
(悪魔学としての西洋哲学を超克する 太田龍著 泰流社 より転載)
P223
ユダヤは、西洋文明に寄生すると同時に、必然的に、西洋の哲学に寄生しなければならない。西洋宗教へ寄生はもちろんのことであるが。
西洋哲学史を、ユダヤの西洋哲学への寄生の歴史、そして、遂に二十世紀に至って、西洋哲学のタルムード化、カバラ化が完了する歴史、として読み直せば良いのだ。
(転載終了)
日本ではカバラの生命の木はタロットカードなどオカルトの世界で利用されてきた。
しかしそのカバラがフリーメイソンの密教である民主主義の原理を理解する鍵になる。
ここに市民社会が今の今まで民主主義の原理を理解できてこなかった最大の盲点があったのだ。
(記事終了)
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