今回はフリーメイソン最上層部によって形成された民主主義の原理の密教の成立過程を探っていくと、その源流にユダヤ教の密教であるカバラのモデルが大きく影響していることについて解説する。
カバラ・ユダヤ密教と民主主義の密教は一見無関係に見えるが以下の点で共通している。
・象徴哲学
・秘密結社による秘密教義
(wikipedia カバラより転載)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%A9
上記の図はカバラが活用する「生命の樹」である。様々な言葉をこのモデルに当てはめて物事の関係性を解釈していく。
この「生命の樹」を活用するカバラは旧約聖書やタルムードなど一般のユダヤ教徒が学ぶ教えとは違うユダヤ教の密教である。
そのことについてフリーメイソンの象徴哲学の源流を著書で紹介したマンリー・P・ホール(フリーメイソン上層部)は以下のように述べている。
(象徴哲学体系Ⅲ カバラと薔薇十字団 マンリー・P・ホール著 より転載)
P11~P12
ヘブライの神学は三つの異なった部分に分かれていた。第一は律法、次は律法の魂、そして次に律法の魂の魂である。律法はイスラエルのあらゆる民に教えられ、メシュナつまり律法の「魂」はラビ(律法師)や教戒師に伝授された。しかし、カバラつまり律法の「魂の魂」だけは巧妙に隠され、ユダヤ人のなかでも最高の密儀参入者しか、その秘密の原理の伝授を受けることができなかったのである。
(転載終了)
カバラを学ぶことができるのはユダヤ人のなかでごく一部の最高の密儀参入者だけだという。
ここに秘密結社の密教体系の原型がある。カバラの密教体系をフリーメイソンは引き継いだ。
フリーメイソンとカバラ・ユダヤ密教との関係については研究者たちが常に指摘し続けてきた。
フリーメイソンの内部の人間からもカバラがフリーメイソンの教義に根本的な影響を与えていることははっきりと述べられている。
19世紀に米国のフリーメイソンのトップに君臨したアルバート・パイク(ワシントンDCの司法省の前に30メートルの銅像が建てられている公人)は以下のように述べている。
(象徴哲学体系Ⅲ カバラと薔薇十字団 マンリー・P・ホール著 より転載)
P11
フリーメーソンの研究家アルバート・パイクはエリファス・レヴィの『超越魔法』を引用しながら、カバラ体系がフリーメーソンの秘密教義を解く鍵としていかに重要であるかを以下のように要約している。
「カバラの『奥義』を極め、その教義がいかに整合的であり、いかに単純であり、同時にいかに絶対的かを理解した者は、心中、感嘆の念に満たされざるをえないであろう。理念と図形の必然的結合、簡素な文字による最も深い実在の聖別、『言葉』と『文字』と『数』の『三位一体』、アルファベットのように単純で、『言』のように深遠にして無限な哲学、ピュタゴラスのよりもっと完璧かつ明晰な公理体系、十本の指を折るだけで要約し得る神学、幼児の掌にも載せることのできる『無限』、そして十個の暗号、二十二の文字、三角形、正方形、そして円、これら一切がカバラの基本的要素なのである。これらは語られた『言』の基本的原理なのだが、天地創造のとき神が語ったあの『言』の映しなのである」(「規律と教義」)
(転載終了)
自ら高位のフリーメイソンであったマンリー・P・ホールが、「カバラはフリーメイソンの秘密教義を解く鍵」と述べている。
しかし、カバラがどのような影響をフリーメイソンに与えているのか外部の者には知らされてこなかった。
(フリーメーソンとは何か 赤間剛 三一新書 1992年 より転載)
P104
『カバラと薔薇十字団』(前出)のカバラの章を見ても門外者にはなかなかわからない。
カバラは薔薇十字団、フリーメーソンリーに影響を与えているといわれるが、どの部分がそうなのかよくわからない。
(転載終了)
上記で赤間剛氏が述べているように私も以前はカバラがフリーメイソンにどのような影響を与えているのか釈然としなかった。
しかしフリーメイソンが作りだしてきた民主主義の密教の原理の研究を進めることで合点がいくようになってきた。
カバラの特徴として、言葉の概念の関係を図式化した象徴哲学であることがあげられる。
これは言葉の力関係や作用をモデル化していく営みだが、アカデミズムの西欧哲学では言語による文章が重視され、言語の関係をモデル化する象徴哲学は軽視されてきた。
このカバラの象徴哲学の体系をフリーメイソンが取り入れ、民主主義の密教体系を作り上げた。
その流れを図にすると以下のようになる。
↓
カバラ → フリーメイソン思想 → フリーメイソンが中心になって作ってきた近現代の民主主義の根本原理(アメリカ独立革命、フランス革命、日本国憲法など)
となる。
次の図はカバラ(ユダヤ教神秘主義)が様々な哲学、思想、宗教を取り入れながら、近代フリーメイソン思想を作りげていく過程を示した図解である。
(上記図 沈黙の兵器 静かなる第三次世界大戦の宣戦布告 太田龍著 データハウス P130より転載)
フリーメイソン最上層部はアカデミズムの主流哲学にカバラとフリーメイソンの密教である象徴哲学を軽視させる方向に仕向けてきたと考えられる。
民主主義の原理を無意識化し、民主主義のもとでマインドコントロールする仕組みを作り上げてきた。
これが19世紀、20世紀、そして21世紀の現在まで続く欧米日の民主制の闇の核心なのだ。
関係図解
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(記事終了)
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